第1部. 待ったなし! カーボンニュートラルが自動車業界に与えるインパクト
~勝ち残りをかけた日本自動車産業の課題~
(2021年4月26日 13:30〜14:40)
2020年末に菅首相が宣言したカーボンニュートラル。世界主要国においても同様の国家ビジョンが打ち出されている。呼応するように、主要OEMも2050年をターゲットとした長期環境ビジョンの検討・具体化を進めている。以前から、自動車における脱炭素化はCASEの一角として注目されていたが、2010年代においてはOEM間での開発競争が中心で、市場の大部分は引き続き旧来型パワートレインであった。
2020年代は、電動化の波がパワートレインミックスを変えるだけではなく、いよいよ数十年来の自動車産業の勢力図を大きく変えると予想される。特にレガシーやしがらみに縛られない異業種プレーヤーや新興企業の急進は著しく、既に米テスラの時価総額は日系主要OEMを全て束ねても届かない規模となった。
ただ、これらの環境変化は日系企業にとっても事業機会と捉えられる。今後10年間で、規模を追求し収益を刈り取っていくフェーズにシフトし、2030年代以降も日本の根幹産業を支え続ける道筋をつける必要がある。
- はじめに
- 脱炭素化メガトレンド
- 脱炭素化を取り巻く環境変化
- 各国の環境政策概要と脱炭素化目標 (欧州・米国・中国)
- 日本の『カーボンニュートラル』実現のロードマップ
- 国内における自動車政策と課題
- 脱炭素化時代における自動車産業の勢力図変化
- グローバルOEMの脱炭素化ビジョン・取り組み事例
- 既存OEMが抱えるジレンマ
- チャンスを伺う後発参入企業
- 勢力図変化仮説
- 日系製造業の事業機会
- 脱炭素化推進による急伸企業事例
- 拓かれる乗用車以外モビリティの脱炭素化市場
- 日系自動車産業の課題まとめ
第2部. サーキュラーエコノミーのインパクトと日本企業の方向性
~製造業における大量消費社会から循環型社会への転換~
(2021年4月26日 14:50〜16:00)
サーキューラーエコノミー (以下、CE) は、欧州を中心に企業、標準化団体、国・自治体などが推進している。循環社会経済を構築することで、環境コスト、原材料コスト、個人・行政支出を減らし、経済発展と環境、持続性のある社会を実現に貢献するとして期待されている。
製造業においても、自動車メーカーのVolvoやBMW等は、サーキュラーエコノミー戦略を対外的に発表しており、CEは、各社の環境戦略、R&D戦略において重要なテーマとなってきている。各社リユースやリサイクル等の資源効率化を図っているが、CEとして、設計、調達・生産、利用、リペア、再生のサーキュラーエコノミー・ループを構築し、循環型製品の投入を将来像として描いている。
本セミナーでは、これらのCEのコンセプトや製造業のCE動向を分かりやすく解説する。今後、自社においてCEの実現に向けてどのような課題があり、技術開発を推進していくべきかを理解するために、ぜひ、ご参加ください。
- はじめに
- 大量消費・生産型経済 (リニアエコノミー) から循環型経済 (サーキュラーエコノミー) への転換
- サーキュラーエコノミー (CE) のコンセプト
- 行政から企業へのCEへの取組み期待の高まり
- 関係機関・団体のCEの推進
- CEの先進企業や製造業の動向
- 先進企業のCEへの取組み
- 製造業におけるCEの動向
- .自動車メーカーのCEへの取組み
- CE実現に向けた技術開発動向と課題
- CEのバリューチェーンとビジネスモデル設計
- CEを推進するための技術開発動向
- CEを実現するための課題
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