生体センシング・生体信号処理技術とヘルスケアデータ活用事業・サービス展開への必須知識 (2日目)

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本セミナーでは、ウェアラブルデバイスやウェアラブルセンシング技術の基礎、開発に求められる技術のポイント、取得データの活用の仕方について分かりやすく解説いたします。

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プログラム

第1部 バイオ・化学センサ技術動向とウェアラブルデバイス搭載・IOTバイオセンサへの展開

(2021年4月13日 10:30〜12:00)

 生体の有する分子認識を利用したバイオセンサは、健康医療、環境保全、食の安全安心などの分野に応用されている。在宅などいろいろな現場で診断可能なウェアラブルなバイオセンサー開発も行われており、IoTデバイスとしてSoceity5.0 に向けたツールとしての有用性も示唆されている。  本講演では、バイオセンサーの基礎から応用に至るまでの研究及び開発状況について概説する。

  1. バイオセンサーの基礎
  2. バイオセンサーの構成、歴史
  3. 電気化学センサーを用いたPOCTバイオセンサー
    1. 酵素センサー
    2. 遺伝子センサー
    3. 免疫センサー
    4. 電気化学発光バイオセンサー
    5. EC-SERSバイオセンサー
  4. ナノバイオセンサー
    1. CNTバイオセンサー
    2. LSPRバイオセンサー
  5. マイクロ流体バイオセンサー
    1. デジタルバイオ分子デバイス
    2. 高速PCRデバイス
    3. シングル細胞デバイス
  6. IoTバイオセンサー
  7. まとめ

第2部 非接触・非侵襲による生体計測と状態推定技術の現状・課題と開発事例

(2021年4月13日 13:00〜14:00)

 近年の新型コロナウィルスの蔓延に伴い、非接触による生体計測と状態推定に関する技術への関心が集まってきている。本項では、非接触計測に関する一般的な知識や現状での課題を解説する。また、特に血圧変動推定に関する取り組みを例に、本研究グループの現状の取り組みについて紹介する。

  1. イントロ・概要
  2. 非接触による生体計測
    1. 各分野における計測の必要性と対象,目的
      1. 医療分野
      2. ヘルスケア分野
      3. その他の分野
    2. 各計測方法の計測機序
  3. 開発事例:一般的開発事例
    1. 心活動計測
    2. 呼吸・代謝活動計測
  4. 開発事例:非接触・非侵襲による血圧計測
    1. 血圧の基礎知識
      1. 一般的定義
      2. 生理・医療診断上の意義
    2. 血圧の計測機器
      1. 一般的計測機器
      2. カフレス血圧計
      3. 動向と課題
    3. 非接触による計測の方法論
    4. 当研究グループの検討事例と状況
  5. 開発事例:その他の事例
    1. その他の研究グループの検討事例
    2. 発表者の研究グループの検討事例と状況

第3部 生体信号の特徴と信号処理・データマイニングの基本ノウハウ

~医学分野/非医学分野の違い、ものづくり/調査・研究での活用~

(2021年4月13日 14:10〜15:40)

 ものづくりや調査・研究のために生体信号を利用してみようと考えている方が、最初に考えなければならないことの数々を中心に、生体信号処理のノウハウの基本的な点について紹介・解説します。

  1. 信号処理工学における生体信号
    1. 生体信号とは何なのか
    2. 生体信号処理を行う目的
    3. 信号処理技術と生体情報分析
    4. 生体信号処理のための前処理
    5. 生体信号処理法の定石
  2. 生体信号に対するデータマイニング
    1. データマイニング一般論
    2. 医学分野における生体信号に対するデータマイニング
    3. 非医学分野における生体信号に対するデータマイニング
    4. 生体信号処理と機械学習
    5. ものづくりにおける生体信号処理の活躍どころ
    6. 調査・研究における生体信号処理の活躍どころ
    7. 生体信号データマイニングプロセスの設計法
  3. まとめ

第4部 ヘルスケアデータの利活用における法規制と具体的なユースケースにおける実務上の留意点

(2021年4月13日 15:50〜17:20)

 近年、ヘルスケアデータの利活用への期待が高まっておりますが、ヘルスケアデータには様々な法規制が関係してくるため、その利活用に当たっては、個人情報保護法 (1章) 、次世代医療基盤法 (2章) 、各種倫理指針 (3章) 、情報セキュリティ (4章) のルールを理解する必要があります。特に、2020年・2021年の個人情報保護法改正がヘルスケアデータの利活用にどのような影響を与えるかについては、関心が高まっているところです。一方、このような法規制の観点のみならず、ヘルスケアデータを利活用するビジネスを検討するにあたっては、従来、 (1) ヘルスケアアプリ、 (2) レセプト・DPCデータの販売、 (3) AI開発といった具体的なユースケースにおいてどのような法的整理がなされ、どのような点に実務上留意すべきなのかを理解することが重要になります (5章) 。  本セミナーでは、個人情報保護・プライバシーの分野を主に取り扱う講師が、ヘルスケアデータの利活用の際に留意すべき法規制と具体的なビジネスにおける実務上のポイントを解説します。

  1. ヘルスケアデータと個人情報保護法
    1. 日本の個人情報保護法の体系 (いわゆる2000個問題)
    2. 個人情報保護法のルール
    3. 改正個人情報保護法とヘルスケアデータの利活用への影響
  2. ヘルスケアデータと次世代医療基盤法
    1. 次世代医療基盤法の概要
    2. 次世代医療基盤法に基づくヘルスケアデータの利活用
  3. ヘルスケアデータと倫理指針
    1. 倫理指針の適用関係
    2. 人を対象とした医学系研究に関する倫理指針
  4. ヘルスケアデータと情報セキュリティ
    1. 情報セキュリティの法律
    2. 医療情報と情報セキュリティ (3省2ガイドライン)
  5. ヘルスケアデータを利活用するビジネスの実例と実務上のポイント
    1. ヘルスケアアプリ
    2. レセプト・DPCデータの販売
    3. AI開発

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