自動車部品における摩擦摩耗・摺動特性向上のための表面改質技術

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

日時

中止

プログラム

第1部 樹脂系摺動材の摩擦摩耗特性と適用事例

(2021年4月8日 10:30〜11:45)

 樹脂系摺動材の摩擦摩耗特性は使用条件 (速度、面圧、相手材、雰囲気等) によって異なる。PPS、PEEK等のスーパーエンプラ摺動材の選定ポイント、自動車摺動部品への適用事例と摩擦摩耗特性を紹介する。

  1. 樹脂軸受
    1. 軸受の分類
    2. 転がり軸受と樹脂軸受の比較
    3. 摩擦のメカニズム
    4. 摩耗形態と摩耗量の表し方
  2. 摺動材の選定ポイント
    1. 熱可塑性樹脂の種類と耐熱性、耐薬品性
    2. 樹脂に配合する充填剤
    3. 限界PV
    4. 潤滑条件による摩耗形態
    5. 相手材の材質
  3. 摺動材の適用部品と摩擦摩耗特性
    1. スクロールコンプレッサー用シール (PPS)
    2. 電動ウォーターポンプ用軸受 (PPS)
    3. トランスミッション用シールリング (PEEK)

第2部 オレイン酸等添加によるポリケトン等樹脂と金属の摩擦摩耗特性改善について

(2021年4月8日 12:30〜13:45)

 近年新しい樹脂材料としてポリケトンが市販されており、破断伸びが大きいなどの特徴があり、様々な応用が期待される。そこで軸受材としての応用を目指して潤滑剤配合による摩擦摩耗特性の改善を検討した。その結果について解説する。

  1. オイレスベアリングのご紹介
  2. ポリケトンについて
    1. ポリケトンの特性
    2. 各樹脂との物性値の比較
  3. スラスト摩擦試験、結果
    1. 無潤滑及び潤滑剤塗布による摩擦摩耗特性
    2. 潤滑剤配合による影響
    3. ポリケトンに対する相手材の種類の影響
  4. 考察
    1. 摩擦摩耗特性の一般的な理論について
    2. 分子構造からの低摩擦化メカニズムの考察
  5. まとめ

第3部 DLCによる材料表面の摺動特性向上とその応用

(2021年4月8日 14:00〜15:15)

 DLC (Diamond Like Carbon) 膜をコーティングすることによる摺動特性向上の 効果と、具体的応用例や適用時の注意点について解説する。

  1. DLC (Diamond Like Carbon) 膜とは
    1. DLCの構造と特徴
    2. DLCの製法
    3. DLCの分類
  2. DLC膜の効果と注意点
    1. 摺動特性向上効果
      • 摩擦抵抗
      • 摩耗
      • 焼き付き
      • 相手攻撃
    2. その他の特性
    3. DLC適用時の注意点
  3. DLC適用の実用例
    1. 摺動用途
      • 自動車部品
        • エンジン部品
        • 燃料系など
      • 機械部品
        • 軸受
        • ギアなど
    2. その他の用途
  4. 今後の展開とまとめ
    1. DLC膜の開発状況
    2. まとめ

第4部 自動車部品の表面改質技術

(2021年4月8日 15:30〜16:45)

 自動車にはCO2削減を中心とした環境対応が求められる。そのため自動車部品の軽量化、高強度化、また摺動部の摩擦低減などの貢献が大きい。本講演では、それらの改善のため表面改質技術が適用された事例を紹介する。

  1. 表面改質技術の役割
    1. 低摩擦化
    2. 部材の軽量化
    3. 表面の高強度化
  2. 自動車への適用事例
    1. DLCの適用
    2. 溶射技術
    3. 加工硬化・加工誘起変態
    4. 高周波焼入れ技術
    5. 真空浸炭技術
  3. 表面改質技術による空間のデザイン
    1. 自動車部品に活かされる日本刀の技術
    2. 空間のデザインの今後

受講料

複数名同時受講割引について

アカデミック割引

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

ライブ配信セミナーについて