生体情報の計測技術と測定ノイズ対策

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本セミナーでは、生体情報の計測技術について取り上げ、HRVスペクトル解析のコツとウェアラブルセンサを用いた生体計測について解説いたします。

日時

中止

プログラム

第1部 生体信号解析

(2021年3月24日 10:00〜13:45)

 心拍変動性 (HRV) スペクトル解析の指標は近年、多用されているが、その解析はかなり複雑である。
本講座ではまず、HRVスペクトル解析の詳細とそこから得られる指標の生理学的意味を解説し、スペクトル解析を用いない時間領域の解析についても紹介する。  次に、副交感神経活動の指標として有用と思われる圧受容体反射感受性 (連続血圧波形と心電図から得られる) と、反応性が高く、計測が簡便で血圧推定に用いることができる脈波 (光電式容積脈波) について解説する。  最後に、これらの信号から得られた指標の取り扱いについて統計処理の観点から解説する。  本講座を受講することにより循環器系自律神経系活動の評価指標の算出方法が理解でき、特にHRVスペクトル解析を行う際の留意点と拡大解釈されているその指標の生理学的意味が理解できる。

  1. はじめに ~ひとの状態の生理指標による評価~
  2. 心電図 (心拍変動性)
  3. 血圧 (圧受容体反射感受性)
  4. 脈波 (脈波伝播時間)
  5. データの取り扱い (統計処理)

第2部 ウェアラブル温度センサによる多点計測とノイズ対策

(2021年3月24日 14:00〜15:00)

 ウェアラブルセンサは大変注目されており、ヘルスケアの中でも特に日常生活で運動を心掛け、自らの運動をトラッキングするというフィットネス目的がほとんどである。  一方で、医療応用への実現は限定的で、医療用ウェアラブル機器が高い完成度を持って上市され、保険適用されれば急速に市場規模が拡大すると考えられている。  医療用のセンサとして温度計測に注目し、その現状と課題について発表する。

  1. ウェアラブル温度センサに求められる条件とセンサ設計
  2. 生体温度計測のノイズと対策
  3. ウェアラブル温度センサの最前線

第3部 フレキシブルセンサを用いた生体センシング

(2021年3月24日 15:10〜16:10)

 フレキシブルセンサは次世代の皮膚貼り付け型デバイスとして注目されている。本講座では、フレキシブルセンサの特徴や開発手法について解説し、我々のグループで開発したフレキシブルセンサを用いた生体センシングについて紹介する。

  1. フレキシブルセンサとは
  2. フレキシブルセンサの基礎
    1. フレキシブルセンサの特徴
    2. フレキシブルセンサの開発手法
  3. フレキシブルセンサの電気特性
    1. 有機集積回路
    2. 有機フォトディテクタ
  4. フレキシブルセンサを用いた生体センシング

第4部 指先からの生体情報計測

(2021年3月24日 16:20〜17:20)

 近年、腕に取り付ける時計やリストバンドタイプのウェアラブルセンサが身近なものとなっている。 その一方で、指先に着目した新たなウェアラブルセンサの研究開発が進められている。  本講演では、それらのウェアラブルセンサについて紹介する。

  1. ウェアラブルセンサとその装着部位
  2. 指先に着目したウェアラブルセンサの概要
    1. 指先から計測できる生体情報
    2. 指先からの生体情報計測原理
  3. 指先に着目したウェアラブルセンサの現状と課題

受講料

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