高分子重合反応と構造制御

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本セミナーでは、高分子・ポリマー製品創出に必要な合成設計技術・分子構造と物性機能相関技術・工業化技術・実用処方技術を詳解いたします。
ポリマー製造プロセスの体系的理解と研究や材料開発につながる高分子材料に関するノウハウとヒントが得られます。

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プログラム

2020年代に入り、産業社会構造の変革が進行し、製造企業にも急激な事業変革が求められている。このために高分子材料にも高度な機能・性能が求められ、新規な高分子材料の開発が進められている。一方、1970年代以降、近代的な高分子産業の急成長を支えた人材は産官学各界から退出しており、高分子材料の合成設計開発・工業化の経験者も少なくなっている。  本講では、基礎的な高分子設計・重合反応やモノマーの種類との関係、高分子の分子構造と物性の相関、高分子材料の生産・工業化のための考え方などについて、高分子関連技術の全体を包括的に俯瞰した解説を行い、受講者に更なる知識入手の方向性を示すことを目指す。

  1. 高分子の合成反応の考え方
    1. 高分子の合成 (重合) 反応とはどのように進行するのか?
    2. 重合反応の種類にはどのようなものがあるのか?
      1. 付加重合と重合活性種
      2. 重縮合と重付加
    3. 原料モノマーから見た重合反応の適用
      • オレフィン
      • ビニル芳香族
      • 共役ジエン
      • 非共役ジエン
      • 置換エチレン
      • シクロアルケン
      • 不飽和カルボン酸
      • 不飽和カルボン酸エステル
      • 環状エーテル
      • アルコール
      • フェノール/チオール/カルボン酸
    4. 重合反応の相と重合反応プロセス
      • バルク重合
      • 溶液重合
      • 懸濁重合
      • スラリー重合
      • 乳化重合
      • 気相重合
  2. 高分子の製造プロセスのフローとは?
    • 重合反応槽
    • ポリマー回収
    • 脱触媒
    • 副資材回収
    • 原料精製
    • 回収再生
    • 副生物処理
  3. 高分子の工業化のための化学工学的技術とは?
    • 伝熱
    • 撹拌混合
    • スケールアップ
    • ビーカースケールでの検討要件
    • ベンチスケールでの検討要件
    • パイロットスケールでの検討要件
  4. 高分子の分子構造と物性・機能の関係は?
    1. 高分子の種類と物性
      1. 高分子物質の特性の温度依存性
      2. ガラス転移温度と高分子材料
      3. 熱可塑性樹脂
      4. 熱硬化性樹脂
      5. 合成ゴム
      6. 熱可塑性エラストマー
    2. 実用的ポリマー材料に必要とされる主要な高分子物性
      1. 剛性
      2. 引張強度
      3. 耐熱性
      4. 衝撃強度
      5. 成形性
    3. 高分子材料の構造・物性・機能の測定・解析
      1. 測定装置
      2. 測定方法
      3. 物性の規格
  5. 高分子材料の劣化と耐久処方
    1. 高分子の劣化・変質の要因は?
    2. 耐久性向上のための添加剤処方
      1. 酸化防止安定剤
      2. 帯電防止剤
      3. 難燃剤
      4. 滑剤
      5. 着色剤
      6. 改質剤
  6. 実用高分子材料設計、ポリマーアロイと複合材料
    1. 高分子の混合と相溶性
    2. 非相溶性ポリマーアロイとリアクティブプロセッシング
    3. ポリマーアロイの相構造と物性
    4. ミクロ/ナノ分散構造制御の考え方
    5. 高分子複合材料:充填剤と配合剤の種類
    6. 複合材料の混練分散と物性

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