蒸留プロセスのメカニズム、スケールアップ、省エネ化、トラブル対策

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第1部 蒸留プロセスの基礎知識

- 気液平衡測定、データ評価、共沸現象 -

(2021年3月23日 10:30〜12:30)

 蒸留プロセスを基礎から学ぼうとする技術者を対象として、蒸留プロセスの設計・運転に必須となる気液平衡について概説し、気液平衡データが正しいか否かを評価する。

  1. 気液平衡関係の測定法
    1. 測定法の種類と装置
    2. 定圧気液平衡の測定
  2. 気液平衡データの評価
    1. 一般化Gibbs-Duhem式
    2. Heringtonの面積テスト
    3. Van Nessのポイントテスト
  3. 共沸系の気液平衡
    1. 共沸混合物の概要
    2. 正確な共沸点の求め方
    3. 二重共沸

第2部 蒸留プロセスの設計とトラブル対策

(2021年3月23日 13:15〜14:45)

 蒸留塔の設計に必要な基本的な考え方から、蒸留プロセスの設計時の留意点を説明し、蒸留プロセスで課題となる省エネ化、フォーミング (発泡) 系およびファウリング (汚れ) 系の対応方法について事例紹介も交えて解説する。

  1. 蒸留塔の設計
    1. 蒸留理論の概要
    2. 蒸留の基礎
    3. 蒸留プロセスの構成
    4. 蒸留塔の設計因子
  2. 蒸留プロセスの設計
    1. 蒸留プロセスの設計における留意点
    2. 省エネ型蒸留プロセス
  3. トラブル事例紹介
    1. フォーミング (発泡) 対策
    2. ファウリング (汚れ) 対策

第3部 蒸留システムの設計・省エネルギー化について

(2021年3月23日 15:30〜16:30)

 SDGsやESG投資への配慮が求められる中、蒸留における省エネ化は更に重要になってきた。省エネルギー蒸留システムでは、SUPERHIDICを中心に様々な省エネアプローチ技術理論を解説する。更に、プロセス系・用役系の全体を俯瞰し、数理最適化技術を用いて効果的に省エネ案を提示するサービスについても紹介する。

  1. 蒸留塔の設計 ~トレイと充填物の使い分け~
    • Flow Parameter
    • Foaming
    • Fouling
    • System Pressure
    • Pressure Drop
    • Operating Range
  2. 蒸留システムの省エネルギー化
    • 多重効用
    • ペトリューク塔・Divided Wall Column
    • 改良形ペトリューク塔
    • 塔頂ガス再圧縮型蒸留塔
    • SUPERHIDIC vs 従来型HiDiC (内部熱交換型蒸留塔)
    • SUPERHIDIC vs 自己熱再生塔
      ~なぜ「SUPERHIDIC」の方が「自己熱再生塔」よりも優れているのか~
    • SUPERHIDICの商業運転
  3. 数理最適化技術を応用したエネルギー検討
    • プロセス系・用役系を同時に最適化する意義
    • プロセスにおけるモデリング例
    • 用役系におけるモデリング例
    • 検討結果例示
    • 検討のながれ

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