癒着防止材の新しい材料設計とその評価

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プログラム

第1部. 産婦人科医からみる癒着防止材の使用と使い分け

(2021年3月29日 10:00〜11:30)

  1. 産婦人科領域の手術内容
    • 産科
      • 妊娠中
        • 卵巣嚢腫
        • 子宮筋腫
        • 急性腹症
      • 分娩時
        • 帝王切開
    • 婦人科
      • 良性腫瘍
      • 悪性腫瘍
    • 骨盤臓器脱
    • 手術方法
      • 開腹手術
      • 腟式手術
      • 腹腔鏡下手術
      • 子宮鏡手下術
  2. 癒着防止法の実際と癒着防止材の使用方法・使い分け
    • 臓器別
      • 卵巣
      • 卵管
      • 子宮
    • 疾患別
      • 腫瘍
      • 炎症
    • 術式別
  3. 求められる癒着防止材
    • 産婦人科領域の特殊性をふまえて など

第2部. 中皮細胞シートによる腹膜再生ならびに癒着防止効果

(2021年3月29日 12:15〜13:45)

 腹膜は、中皮層、間質層、血管層からなり、腹膜の傷害は、中皮細胞の脱落から始まると考えられています。これにより、腹膜透析による腹膜の肥厚や術後の癒着が問題となっています。  本講演では、この解決策の一つとして、細胞シート工学に着目し、中皮細胞シートを用いた研究を紹介いたします。細胞を用いた新たな治療戦略として、これからのバイオ医療の閃きとなれば幸いです。

  1. 腹膜再生
    1. 腎不全患者の現状と腹膜透析
    2. 細胞シート工学の原理とその応用
    3. 単層中皮細胞シートの作成とその特徴
    4. 腹膜傷害マウスへの単層中皮細胞シート移植とその効果
  2. 癒着防止
    1. 術後の癒着防止材
    2. 2層中皮細胞シートの作成とその特徴
    3. 癒着ラットへの2層中皮細胞シート移植とその効果
  3. 生体外腹膜モデル
    1. 単層腹膜モデルの作成とその特徴
    2. 肝細胞増殖因子 (HGF) の効果
    3. 3層腹膜モデルの作成とその特徴
    4. 溶質透過試験による腹膜モデル評価

第3部. 再生型癒着防止シート開発のための機能性ペプチドの可能性

(2021年3月29日 14:00〜15:30)

 癒着のメカニズムは、生体内の様々な細胞の相互作用により引き起こされていると考えられる。そのため、単純な細胞非接着表面や細胞接着表面の設計では、癒着を防ぎきれないと考えている。我々は、組織再生のための細胞の挙動を制御する細胞選択的ペプチドの取得に着手し、その効果に関して検証している。  本講演では、ペプチドの取得方法や、実験自動化によるアッセイプラットフォーム構築に関して紹介をする。

第4部. 下部消化器外科での癒着防止材の使い分けとトラブル対策

(2021年3月29日 15:45〜17:15)

 消化器外科領域では腹腔鏡下手術が増加し、術後の癒着が軽減されたとは言え、未だに癒着による腸閉塞は重要な術後合併症の一つである。本講座では、腹腔鏡下大腸手術の動画を用いて癒着防止材の適切な使用方法を提示する。

  1. 癒着防止材の構成と特徴
  2. 癒着の発生と防止材の考え方
  3. スプレー型癒着防止材の使用方法
    (腹腔鏡下大腸手術の動画を用いて)

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