潤滑技術は、製造・輸送などのあらゆる文明基盤および快適さなどの差別化手段と密接に関わっている。経験工学としてノウハウが蓄積されてきたこの分野に科学的アプローチを目指す複合領域をトライボロジー (Tribology) という。実用面では機械を滑らかに動かしてエネルギーの有効利用と材料 (部品) の長寿命化につながるキーテクノロジーである。
このように重要な分野であるにもかかわらず工学系学部での教育は充分とは言えず、インターネットの情報源に頼らざるを得ないとの声を多くの技術者・研究者から伺う。本セミナーでは欧米企業との技術相談およびEUプロジェクトをとおして受けた潤滑剤化学に関連する質問事項を整理し、教科書と実用を橋渡しする要点を厳選して解説する。潤滑剤に関する複雑な技術に対して系統的な解説を通して氾濫する情報に対する識別力の養成を目標とする。受講者の対象は開発研究や市場開発など潤滑技術 (トライボロジー) の実務に従事する理工系学部・大学院の出身者とする。
個々の適応事例 (機械) により潤滑工学の要点は異なり、科学の基本原理を適応するための橋渡し (翻訳) が大切である。本講習では、個別の質疑応答を設定して受講者のニーズに応える。
- 潤滑剤の分類と組成 ~分子構造と機能に焦点を当てて~
- 分類
- 用途別
- 組成別
- 形態別
- 潤滑剤
- 潤滑油
- グリース
- 固体潤滑剤
- 基油 (動植物油,鉱油,合成油)
- 添加剤 (種類と機能および用途別選定のポイント)
- 潤滑剤の使用方法と評価方法 ~ノウハウからサイエンスへ~
- 潤滑モード (ストリベック線図) と潤滑剤の働き:
- モデル
- 操作条件
- 摩擦面の状態と潤滑剤の性状
- 泡発生に伴う潤滑不良と対策
- 潤滑剤の実用に際しての問題点:
- モデルと現実のギャップ
- 省燃費油
- 長寿命油
- 潤滑油管理 (メンテナンス) :
- 必要性と基本方針
- 劣化要因
- 劣化防止
- 劣化の判断と更油タイミング
- 適切な潤滑剤の選定
- 評価方法の考え方
- 試験
- ラボ試験
- 規格試験
- 実機試験
- 潤滑剤の歴史と動向 ~サステイナブル社会へのキーテクノロジー~
- トライボロジーの紹介と10 大イベント
- 環境規制と潤滑剤成分
- 環境規制の国際動向
案内割引・複数名同時申込割引について
R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
- R&D支援センターからの案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
- R&D支援センターからの案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。