リーンとは、英語のleanのことで、「やせた」、「細い」、「筋肉質の」、「脂肪のない」という意味です。リーン生産方式 (lean manufacturing / lean product system) は、1980年代に、アメリカのマサチューセッツ工科大学で、ジャストインタイムなどのトヨタ生産方式の研究が始まりました。見える化の手法を基に、製造の現場におけるムダを徹底的に排除し、継続的に改善していくというものです。欧米の製造業中心に、リーン生産方式は広がり、大きな成功を収めました。
製品開発は、生産現場とは大きく異なる点があります。生産現場では、仕事が繰り返しされます。不良品や仕掛品のムダが比較的わかりやすくなっています。しかし、製品開発では、ほとんど繰り返しがありませんので、ムダが分かりにくいのです。リーン製品開発では、製品開発でのムダを見える化し、それを削減します。そして開発のスピードや生産性を劇的に改善します。開発スケジュールの見通しが良くなり、開発期間が短縮され、マーケットニーズの変化に対して迅速に対応することができるようになります。その結果、会社のバランスシートが改善されるのです。リーン製品開発では、開発のワークフローを見える化し、ボトルネックを見つけ出します。これを、スタンドアップミーティングとビジュアルプロジェクトボードを組み合わせた「可視化ワークフロー管理」で実現します。また、Microsoft Azure DevOpsを用いて、仮想空間で上記を実現します。これを、「バーチャルワークフロー管理」と呼びます。
感染症防止対策のため在宅勤務を余儀なくされている方、「誰が何をしているのか分からない」と不安な方、また、リモートサイトと頻繁にミーティングが必要な方のために、プロジェクト運営を円滑に進めるツールとして、「バーチャルボード」をご紹介いたします。上記のようなリーン製品開発の手法を、演習を交えてご紹介し、効果を体験していただきます。
- イントロダクション
- コンサルタント 西村裕司 経歴
- Biography of Ron Mascitelli, PMP
- リーン製品開発の概略
- リーン (lean) とは何か?
- リーン製品開発とは何か?
- 製品開発のムダ、トップテン
- 無駄を認めないこと
- 基本原則:早いことはいいことだ!
- 基本原則:コミュニケーションの見える化
- 基本原則:ファンクション間の協力と、個々の責任
- 基本原則:ナレッジベースの開発
- リーン製品開発手法 vs. 典型的な製品開発手法
- 開発組織とリーン製品開発
- 可視化ワークフロー管理
- イベント駆動LPDプロセスの全体像
- 統合プロダクトチーム – クロスファンクション
- 実例 – 開発期間を半年短縮!
- ワークフロー管理の統合システム
- チームのスタンドアップ ミーティングを計画する
- ビジュアルプロジェクトボード
- 短期タスクの完了やその受渡を付箋で把握
- 2週間アクションプランに展開
- 2週間アクションプラン (プロジェクトがひとつの場合)
- パーキングロット
- 演習
- 構成要素 #1 – 計画済の作業
- 構成要素 #2 – 計画外の作業
- 2週間アクションプラン、小日程に展開
- 構成要素 オプション – プロジェクトタイムライン
- 構成要素 オプション – リスク・バーンダウン・チャート
- 複数のプロジェクト対応ボード
- 3つの受け答えを1分間で
- 効果的な質問の仕方 – 未来に向かって
- スタンドアップミーティングにおける障害を乗り越える
- スタンドアップミーティングの間と、その後で
- スタンドアップミーティングの頻度
- スタンドアップミーティングとプロジェクトルーム
- バーチャルワークフロー管理
- バーチャルボードがどうして必要なのか?
- Microsoft Azure DevOpsでバーチャルボード
- Azure DevOpsの組織ページにログインする
- Azureのバーチャルボードの例 – 小規模チーム
- Azureで「要求仕様書・納入仕様書」ワークフロー管理
- Work itemの例 (Issue)
- ミーティングの時には、拡大して説明
- ワークアイテムの完了時 – Stateで「Done」を選択する
- Doneの列に、自動で移動する
- 期限など変更時:Discussion欄に記入、変更
- パーキングロットの例:「計画外の作業」がブルーの付箋で
- 中日程 (Planned Work) と計画外の作業 (Unplanned Work)
- デモ
- Azureのバーチャルボードの例 – 大規模チーム
- シナリオ
- ポートフォリオマネージメント
- Azureで開発プロセスが異なるチームのワークフロー管理
- 製品開発のボード
- ハード開発チームのボード
- デモ
- ご提案と質疑応答
- リーン製品開発改善イニシアティブの進め方
- ステップ1の支援例:リーン製品開発のご紹介
- ステップ3の支援例:選択したリーン製品開発の手法に関するコンサルティング
- 長期的なLPDの適用ロードマップ
- 質疑応答
- 参考文献
複数名受講割引
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
- 他の割引は併用できません。
アカデミー割引
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
- 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
- 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
- お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
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