我々の身の回りの材料の大半は流れるという性質を持っています。当然、それぞれの材料ごとに流れ易さは異なりますが、非常に長い時間をかければ岩や大地も流れていきます。その流れるものを測る学問がレオロジーです。もともと、レオロジーは「お触りの科学」とも言われており、人の五感に基づく直感的な区別は容易です。しかしながら、直感的な区別を材料や商品の開発へと結びつけることは困難です。レオロジーでよくある問題を列記すると、たくさんの困ったことがあるようです。
- 理論に重きを置いた数式だらけの説明についていけない。
- 逆に、あまりにも直感的な理解を重視し過ぎた説明を聞いても、教科書とのギャップが大きい。
- また、測定等の実践に走りすぎた説明を聞いても、なぜその操作が必要なのかわからない。
- レオロジー測定と開発へのつなげ方がわからない。
- 測定はしたけど、何に注目すればいいのやら?
レオロジーの本質をきちんと理解することで、各種の材料の違いを明確に区別する方法がイメージでき、材料の設計のポイントもわかってきます。直感的に感じる違いをきちんとした理解へと結びつけるために、本セミナーでは、「箇条書き」や「図解」を多用します。そうすることで、単に抽象的な概念としてだけではなく、ブレイクダウンしたイメージとして直感的に捉えていきます。また、数式だけに頼ることなく、数式が表したいことを理解して、イメージと数式をつなげていきます。
本セミナーは、レオロジーを実践的に使いこなすためのベースとなる基本的な事項を実感として理解し、材料の持つ「流動と弾性」という二面性をイメージとして持てるようになることを目指します。これらの理解を深めることで、開発への展開の第一歩が踏み出せるものと期待しています。
- はじめに
- レオロジーとは?
- 会社の仕事とレオロジー
- 人の感覚とレオロジー
- レオロジーを理解するために
- レオロジーを始める前に
- 数学的な事項の確認から
- 物理的に考えるときに必要となること
- レオロジーのはじめの一歩
- レオロジーのはじめの一歩
- 弾性体の力学的な刺激と応答
- 力学モデルについて
- 物質の物理を理解するために
- レオロジーで扱う関数について
- 微積分について
- 物理モデルを物質の物理とつなげるために
- 物理化学として物質を見直すと
- 物質の三態について
- 流れるということは?
- 応力の由来は?
- 粘弾性の基礎
- 粘性と弾性についての再確認
- 粘弾性のモデル化
- 少しだけ実事象に近づけると
- 全体のまとめ
本講座の進め方
本講座においては、実際の研究開発に役に立つレオロジー関連の事項について、基礎的な事項をきちんと押さえながら、直感的に理解していくことを目指して説明を行います。以下のような点に気を付けて、進めていきたいと考えています。
- イメージしやすい、直感的な理解を目指す。
- 全体を俯瞰した概念的な説明
- 多様な切り口からの説明
- 大事なことは何度か繰り返す。
- 一度ではわかりにくいかも。
- 似たような内容を、ちょっと違う言葉で。
- ゆっくり議論
案内割引・複数名同時申込割引について
R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
- R&D支援センターからの案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
- R&D支援センターからの案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。