OODAループの基礎とイノベーション・マネジメントへの適用

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本セミナーでは、不確実性の高いイノベーションの成功確率を高めるイノベーション戦略とその主要な手法であるOODAループについて解説いたします。

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プログラム

イノベーションという現象は、死屍累々、失敗のなかからわずかに成功するもので、成功確率がきわめて低いということが特徴です。多くの成功したイノベーションは、社長以外全員反対、というなかで断固として推進されたものです。ただし、社長以外全員反対すれば必ず成功するかといえばそうではなく、むしろ、殿ご乱心、ということのほうが多いといえます。このような不確実性の高いなかでイノベーションのマネジメントは、従来の経営管理とは異なったアプローチが必要です。それは、イノベーションの成功確率を高めることに主眼をおいたアプローチです。問題は確率であり、結果ではありません。失敗したとしても、イノベーション確率を高める手が打たれていたかどうかが問われるのです。  本講義では、このイノベーション確率の最大化という観点から、イノベーション戦略を取り上げます。特に、その主要な手法として、OODAループという考え方を紹介し、イノベーション管理にどのように活用できるのかについて議論していきます。そこでのポイントは、OODAループを高速で回転させることにより、イノベーション確率を高めていくことです。そのための基本的な考え方や方向性について考察していきたいと思います。

  1. イノベーション戦略とは
    1. 戦略とは何か
      1. 戦略は必要なのか
      2. イノベーション戦略とは
    2. イノベーション確率の最大化
      1. 成功確率を高める
      2. イノベーション確率の規定要因
  2. 活用と探索のトレード・オフのマネジメント
    1. 活用と探索とは
      1. 活用 (exploitation) とは
      2. 探索 (exploration) とは
    2. 両手利き経営
      1. 活用および探索の事例
      2. トレード・オフのマネジメント
  3. OODAループとイノベーション・マネジメント
    1. OODAループとは
      1. ドイツ軍の電撃戦
      2. 機動戦略
      3. OODAループとは
      4. PDCAとの違い
    2. イノベーション確率の最大化とOODAループ
      1. イノベーションにおけるOODAループの活用
      2. 観察および情勢判断
      3. 営業情報と開発情報
      4. 二次情報の探索
      5. デザイン思考
      6. 洞察力を高める
  4. まとめ・質疑応答

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