第1部「プラスチック加飾技術の 最新の動向と今後の加飾技術の概要」
(10:30~12:00、13:00~14:30)
最近、プラスチック加飾は、単なる加飾から、「機能付加加飾」へと発展し、また、「塗装代替加飾」が注目され、「繊維複合熱可塑性樹脂への加飾」も関心が持たれるようになっている。個別加飾技術の中では、塗装代替加飾技術として、フィルム加飾技術、モールドインカラー等のNSD (Non Skin Decoration) 、構造色加飾、オンデマンド印刷等が注目されており、自動車の外板への適用検討も活発化している。さらに、フィルム加飾技術の中では、インモールド加飾と比較して数々の特徴があるアウトモールド成形 (布施真空のTOMなど) が注目され、採用が急拡大している。
本講演では、フィルム貼合・転写加飾、NSD、構造色加飾、インクジェット印刷を中心に「各加飾技術の最新動向」を示し、さらに、国際社会の目標、取り組み、ならびに、それに即した今後の加飾技術についての概要を示す (今後の加飾技術の詳細は第2部で解説される) 。
- 加飾技術の概要
- プラスチックの加飾について ~なぜ加飾が求められるのか~
- 加飾技術の分類と位置付け
- 主要加飾技術の最新動向
- フィルム転写・貼合加飾成形の展開
~高意匠表現が出来、機能付加にも優れるフィルム転写・貼合加飾技術~
- 成形方法
- インモールド加飾 (IM – D)
- アウトモールド加飾 (OMD)
~多くの可能性を有する加飾技術、あらたの検討も進んでいる~
- 成形方法の比較
- 加飾フィルム
- 加飾用基本フィルム
- 加飾フィルムの意匠表現、構成、バリエーション
- 注目される代表的な加飾素材、技術フィルム
- NSDの展開 ~低コスト塗装レス加飾として注目~
- 高外観原着樹脂による加飾
- 製品表面へのパターン付与技術
- 金型表面高品位転写 (ヒート&クール他) ~表面品質向上技術から加飾技術へ~
- バイオミメティクス (バイオミミクリー) と構造色加飾の開発と展開
~着色材不要の着色~
- バイオミメティクス (バイオミミクリー) について
- 構造色のしくみ
- プラスチックに応用されている構造色加飾
- ソフト表面加飾の進展 ~あらためて注目されているソフト加飾~
- 本格的なソフト表面加飾の現状
- ソフトフィール加飾の開発と展開
- 二次加飾 ~二次加飾が見直され、あらたな展開も~
- 印刷
~オンデマンド対応ができるインクジェット印刷、塗布~
- 真空成膜塗装
- 塗装
- メッキ
- レーザー加飾
- 繊維複合熱可塑性樹脂への加飾
- 日本、欧米での加飾最新動向まとめ
- 国際社会、自動車メーカーの方針、目標と今後の加飾概要
- 国際社会の新しい方針、取り組み
- 今後の加飾概要
- 第1部のまとめと加飾の今後の展開
第2部「今後、各分野で求められる加飾技術の展望」
(14:45~16:15)
プラスチック部品はその表面質感を向上させる目的で、従来から様々な加飾技術が開発、適用されてきた。今後は単なる見栄えだけではなく、各分野の変化、ニーズに対応するため、加飾と機能の融合や環境対応が求められている。今回講演では、各分野の加飾技術の現状を整理し、今後、必要とされる加飾技術について展望する。
- 自動車加飾の現状と今後
- 内装加飾
- 外装加飾
- 自動車加飾ロードマップ
- サスティナブル技術と加飾
- バイオマス材料の活用
- 環境負荷低減技術
- 多品種少量/レジリエント対応
- 現状加飾技術
- 3Dプリント技術の活用
- 第2部のまとめ
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