質感・感性・美醜の視覚情報処理と、その実験解析手法

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本セミナーでは、視覚から得た情報をヒトがどのように処理するのか、質感をどう認知するのか、ヒトの「好み」や「美醜」といった感性価値の処理メカニズムと、計測手法を詳解いたします。

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プログラム

感性にまつわる技術の開発においては、最終的なユーザーである人間の心理や精神の科学的理解が必須である。優れた感性技術は常に人間の感覚器や脳の特性に適合しているものである。過去10年ほどの間に、われわれの研究を起点として人間の脳が映像からどのように光沢や透明感といった物理的な質感を知覚しているかは明らかにされてきた。われわれは最近、この物理的質感の単なる知覚を越えて、質感の美醜や好みなどの「感性的価値」を判断する脳の情報処理メカニズムに迫りつつある。  本講演では、映像のなかのどのような情報が心地よい質感や気持ち悪い質感を決めているのか、また脳がそのような情報をどのように処理しているか、を豊富なデモや錯視、実験の実例を交えて紹介する。それとともに、こうした質感の美醜や好みを人間の行動や脳活動から客観的に計測・予測・制御するための手法の基礎を解説する。

  1. 視覚情報処理の基礎
    1. 視覚情報処理の概要
    2. 視覚情報処理の基礎モデル
  2. 質感と感性
    1. 質感・感性情報処理の基礎
    2. 画像が引き起こす自動的な快不快について
    3. 視覚情報処理に基づく美術の解析
  3. 質感・感性・快不快の実験と分析
    1. 主観を客観的に測るための枠組み
    2. 感性計測のための心理物理学的測定法
    3. 画像処理と自然画像統計学
    4. 実例集

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