セラミックスの破壊メカニズムと強度信頼性評価

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、セラミックスについて取り上げ、繊維強化セラミックスの界面、微構造制御手法、脆さを改善するための手法として繊維複合、亀裂治癒によるアプローチについて詳解いたします。

日時

中止

プログラム

構造物や製品において、その部品の破損はシステムの故障や重大な事故を引き起こす可能性があります。したがって、長期信頼性を確保した構造物や製品を強度設計製作するためには、使用する材料の強度試験を行い、強度特性を理解することは必須です。金属は、強く、よく伸びる性質を有します。そのため、いきなり壊れることはなく、必ずその変形や損傷の徴候がみられます。一方でセラミックスは、金属材料と比較して耐熱性、高比強度、耐摩耗性など優れた特性を有しています。しかしながら最大の欠点は、非常に脆く、金属のように伸びないためにその変形や損傷の徴候が見られず、突然、脆性破壊します。セラミックスを構造用材料として応用を始めた頃は、金属材料を中心に発達してきた強度設計手法が適用されてきました。しかしながら、そのまま応用することが難しいことが認識されてきました。すなわち、脆く、伸びないセラミックスならではの強度の考え方・取扱い方があります。  そこで本講座では金属材料と比較して、破壊メカニズムや破損の仕方の違いを説明します。次に、強度試験方法および強度データの取扱い方を説明するとともに、強度信頼性評価について、実際の実験データとExcelを使って実践的に学べるように構成しました。

  1. セラミックスの破壊原因と破壊メカニズム
    1. セラミックス強度信頼性評価の歴史
    2. 金属とセラミックスの破壊原因と破壊メカニズム
      1. 金属材料の塑性降伏条件
      2. セラミックスの破壊原因と破壊条件
    3. 金属とセラミックスの破壊形態の比較
  2. 強度試験方法
    1. 引張試験の問題点
    2. 曲げ試験と破壊じん性値試験
    3. 強度特性に及ぼす諸因子の影響
  3. 強度信頼性評価の基礎
    1. ワイブル分布
    2. 強度のワイブル解析方法
    3. Excelによる実験データに基づくセラミックス強度解析演習
  4. 基本的な構造強度設計法の考え方

受講料

複数名同時受講割引について

アカデミック割引

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

持参品

Microsoft Excelがインストールされたノートパソコン (Excelのバージョンは不問)

ライブ配信セミナーについて