バイオミメティクスによる超撥水技術とエレクトロニクスへの応用

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生物は、社会に役に立つ機能の宝庫です。生物を観察すると、様々な部位が機能に合わせて異なる構造形状や表面形状を持っています。この構造・表面を利用すると、超撥水技術から粘着技術までカバーできます。そこでは物理的な原理が分かっています。初歩からその原理を解説します。原理が理解できると、生体機能の組み合わせが、新たな機能発掘へと繋がります。例えば光を当てると粘着効果が高まり、暗闇では撥水効果が高まる機構も習得できます。様々な外場を使って機能を変化させる新たな材料開発のヒントがこの講演では沢山転がっています。また、生物の内部機能を見てみると脳はアナログの世界で情報処理をしています。デジタルで人工知能? スーパーコンピュータで1週間かかる情報処理が脳では数秒で終わります。これでは、消費電力が上がるのも納得できますね。今は、脳模倣型のアナログチップを各社がこぞって開発中で、画像認識に強く自動運転にも使われている技術です。そして最も大切なバイオミメティクスは人親和性に良く安心感、リラックスを与える効果があることです。だって、生物から学んだ機能ですから。  この公演を聞き終わったら、生物を見る目が違ってきます。きっと役立つ機能の宝庫だと調べたくなることでしょう。

  1. 生物に学んだモノづくりの意義
    1. バイオミメティクスの歴史
    2. 生活に溶け込むバイオミメティクス事例
      1. 蛾の目 → 反射防止フィルム
      2. タマムシ → 色素を使わずに発色
      3. ごぼうの実 → マジックテープ
      4. ネコの舌 → 毛玉の原理でホコリを圧縮
      5. 蜜蜂の巣 → ハニカム構造が持つ多くの実用メリット
  2. 生体構造模倣:実用に役立つ原理解説
    1. 超撥水効果
      1. 超撥水の基本原理
      2. ロータス効果
      3. フラクタル効果
    2. 粘着効果
      1. ヤモリの足のナノテクノロジー
  3. 人工知能の基礎から現状まで
    1. 人工知能とは
    2. なぜディープラーニングは必要なのか?
    3. デジタルスーパーコンピューターがアナログ脳の情報処理をするのか?
    4. 低消費電力アナログ脳型チップの開発競争勃発!
    5. 今後の人工知能開発に必要なこと
  4. バイオミメティクスは人にやさしい技術
    1. 生物はゆらぎとリズムで動いている
    2. 1/fでゆらぐリズムは心地良いの?類似性からの検証
    3. 心拍リズムから生まれた「療育」イルミネーション
    4. 心筋細胞の同期に学んだ超高感度心電計
  5. バイオミメティクスの未来
    1. 今後の科学技術はますます生物に近づく
    2. 生体機能でオリジナル製品を考えるコツ

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