我々の身の回りの材料の大半は流れるという性質を持っています。当然、それぞれの材料ごとに流れ易さは異なりますが、非常に長い時間をかければ岩や大地も流れていきます。その流れるものを測る学問がレオロジーです。もともと、レオロジーは「お触りの科学」とも言われており、人の五感に基づく直感的な区別は容易です。しかしながら、直感的な区別を材料や商品の開発へと結びつけることは困難です。レオロジーの本質をきちんと理解することで、各種の材料の違いを明確に区別することができ、材料の設計のポイントもわかってきます。
直感的に感じる違いをきちんとした理解へと結びつけるために、本セミナーでは、「箇条書き」や「図解」を多用してブレイクダウンしたイメージとして直感的に捉えていきます。また、数式だけに頼ることなく、数式が表したいことを理解して、イメージと数式をつなげていきます。本セミナーは、実践のベースとなる基本的な事項を実感として理解し、材料の持つ「流動と弾性」という二面性をイメージとして持てるようになることを目指します。
- 第1部 レオロジーのはじめの?歩
- はじめに
- レオロジーとは?
- レオロジーの始まり
- レオロジーのやり方
- 会社の仕事とレオロジー
- レオロジーの関わる分野
- 会社の仕事とレオロジー
- レオロジーと商品
- 人の感覚とレオロジー
- 人はみなレオロジスト
- 人間の判断基準は?
- レオロジーを理解するために
- レオロジーの難しい点
- 理解へのアプローチ
- レオロジーを始める前に
- 数学的な事項の確認から
- 関数について
- 線型という意味を理解しよう
- 物理的に考えるときに必要になること
- 物理モデルと線型性
- 物理モデルを理解するために、「量」、「次元」、「単位」
- レオロジーのはじめの一歩
- レオロジーのはじめの一歩
- 弾性体の力学的な刺激と応答
- 物質のひずみと応力
- 2つの変形とひずみ
- 応力のイメージ
- 力学モデルについて
- 弾性体のモデル
- 液体の変形と応答
- 液体の力学モデル
- 第2部 粘性と弾性から粘弾性へ
- 物質の物理を理解するために
- もう少しだけ数学を思い出しましょう。
- レオロジーで扱う関数について
- 微積分について
- かんたんな微分方程式
- 物理モデルを理解するために必要なことを確認
- 次元についてもう少し
- 仕事、エネルギー、ポテンシャル
- 摩擦と熱について
- 物理化学として物質を見直すと
- 物質の三態について
- 物質の三態
- 固体のモデルとしての結晶
- 固体と液体
- 流れるということは?
- マクロな変形と粒子の移動
- ガラス状態
- 応力の起源は?
- 物質の変形と応力
- 結晶の応力の起源
- 液体の応力とは?
- 粘弾性の基礎
- 粘性と弾性についての再確認
- 固体と液体の応答について
- 実事象は複雑
- 粘弾性について考えてみましょう
- 粘弾性のモデル化
- 粘弾性の単純なモデル
- 応力緩和
- 緩和時間
- 少しだけ実事象に近づけると
- 複数の緩和時間
- 一般化マックスウェルモデルについて
- 応力緩和で見た固体と液体
- 第3部 工業化における課題
- 時間と温度が変わると?
- 時間が変わると
- 温度が変わっても
- 固体と液体の境目は?
- 複雑な事象を考えましょう
- 流れるということをもう少し詳しく
- 非ニュートン流体
- 非ニュートン流体の性質
- チクソトロピー、レオペクシーとは?
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
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- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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