銀系抗菌、抗ウイルス材料の特性、加工技術と性能評価

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本セミナーでは、ウィズコロナで需要高まる抗菌、抗ウイルス製品について取り上げ、抗菌・抗ウイルスの基礎、銀の抗菌、抗ウイルス効果、各種基材への加工方法と性能評価について解説いたします。

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プログラム

第1部 銀系無機抗菌剤の特性と加工技術

(2021年1月14日 10:30〜12:10)

 銀系無機抗菌剤が世に登場してからすでに40年近くが経つが、MRSAによる院内感染問題や、O157による食中毒事件、および人々の衛生に対する意識の高まりを背景に、銀系無機抗菌剤を加工した抗菌加工製品は、我々の身の回りに数多く見受けられるようになった。  本講座では銀系無機抗菌剤を中心に、その種類や特徴、および各種基材 (プラスチック、塗料、繊維) に対する加工方法について述べる。加えて、銀系抗菌剤の新たな市場展開として近年取組が進められている水処理材や化粧品防腐剤としての利用についても紹介する。また、現在世界中に広まっている新型コロナウイルス問題をきっかけとして、急速に抗ウイルス加工製品の需要が高まっている。本講座では、銀系抗菌剤の抗ウイルス効果についても紹介する。

  1. 抗菌剤の概要
    1. 抗菌剤の種類と特徴
    2. 各種金属イオンの抗菌性と無機系抗菌剤
    3. 銀系抗菌剤の種類と特徴
  2. 銀系抗菌剤の加工技術
    1. プラスチックへの加工
    2. 塗料への加工
    3. 繊維への加工
  3. 抗菌性能評価法
  4. 銀系抗菌剤の特殊用途への展開
    1. 化粧品防腐剤
    2. 水処理材
  5. 銀系抗菌剤の抗ウイルス性能
  6. 関連業界団体の紹介

第2部 高分子/銀ナノ粒子複合抗菌・抗ウイルス材の均一固定化技術

(2021年1月14日 13:00〜14:40)

 銀ナノ粒子が広範囲の細菌やウイルスに活性を示すメカニズムを紹介した上で、銀ナノ粒子を高分子材料と複合化する意義を説明し、その均一固定化技術の理論背景及び方法論の解説から実例紹介までを行う。

  1. 銀ナノ粒子の抗菌・抗ウイルス性
    1. 抗菌性発現のメカニズム
    2. 抗ウイルス性発現のメカニズム
    3. 銀ナノ粒子の物理的及び化学的特性
    4. 銀ナノ粒子の抗菌・抗ウイルス活性に関する研究事例
  2. 高分子との複合化の意義
    1. 銀ナノ粒子のリスクと問題点
    2. 複合化による凝集の抑止
    3. 複合体の基質に高分子を用いる利点
  3. 高分子基質中への銀ナノ粒子の均一固定化
    1. 理論背景
    2. 複合化の方法論
    3. 応用事例・開発事例の紹介

第3部 抗菌、抗ウイルス性能の評価試験方法と評価技術

(2021年1月14日 14:50〜16:30)

抗菌、抗ウイルス性試験方法と各種評価技術について紹介する。

  1. 抗微生物加工製品の性能評価方法
    1. 微生物の特徴
    2. 微生物試験方法の規格
  2. 微生物試験について
    1. 細菌を用いた試験
      1. 細菌について
      2. 抗菌性試験
        • JIS L 1902
        • JIS Z 2801
      3. 一般社団法人繊維評価技術協議会によるSEKマーク認証
      4. 一般社団法人抗菌製品技術協議会によるSIAA抗菌加工マーク認証
    2. ウイルスを用いた試験
      1. ウイルスについて
      2. 抗ウイルス性試験
        • JIS L 1922 (ISO18184)
        • ISO21702
      3. 一般社団法人繊維評価技術協議会によるSEK抗ウイルス加工マーク認証
      4. 一般社団法人抗菌製品技術協議会によるSIAA抗ウイルス加工マーク認証

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