本セミナーでは、不斉合成を用いた光学活性化合物の製造、光学分割剤および分子構造・会合特性制御による光学活性物質の開発について詳解いたします。
(2011年12月21日 12:30~14:30)
香料、医薬品中間体には、光学活性化合物が多い。 従って、ほしいものだけを作るためには不斉合成の技術が必要になる。 近年の環境問題との関連では、余分な廃棄物の出ない不斉触媒反応の開発が重要になっている。 高砂香料工業の取り組みは、新規不斉触媒の開発を行い、それをどのようにして製品にまで持っていくのか、という問題解決への取り組みと言える。
(2011年12月21日 14:40~16:40)
光学分割におけるキラル認識は精密な分子構造制御と分子間相互作用によって行われている。近年の結晶構造解析の進歩によって多くの分子結晶の構造が明らかにされ、科学的な観点ばかりでなく実用面においても重要な情報が得られるようになった。 本講演では、医薬中間体の原料として重要なキラル低分子の光学分割、そして近年学術的に着目されているキラル超分子会合体の光学分割について、分子構造と相互作用の観点から述べる。