匂いの計測・可視化技術と応用展開

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匂いは環境、生物の代謝状態、人の健康状態などに関する情報を含んでいます。そのような匂いを計測し、化学物質が関係する様々な情報を可視化する技術が注目されています。匂いは言語化や定量化が難しい感覚量ですが、匂いが付随しないモノやコトは無く、その情報価値は非常に大きいと期待されています。特に体臭や呼気など、人に関連した匂いはその情報価値が高く、匂いを使った様々な応用研究が行われています。一方で、見えないものから情報が得られるという漠然とした期待が持たれる中、具体的な事実に基づく匂いの計測と応用技術は明確化されていません。  本講演では、匂いと嗅覚の科学的・生理学的な基盤に基づき、匂いを可視化する計測技術と匂い分子情報に基づく匂いの質の予測・可視化について解説します。特に、生物に関係する揮発性化学物質、体臭などの匂いの計測とその応用技術に焦点を合わせ、その背景や技術を整理します。その上で、匂いセンサ技術によってもたらされる匂い情報の価値について展望します。

  1. 匂いの基礎
    1. 嗅覚の生理学
    2. 匂い物質
    3. 匂い分子情報に基づく匂いの質の予測
    4. 匂い情報の可視化
    5. 匂い暗号技術
  2. 匂いの計測技術
    1. 機器分析技術
    2. 非選択ガスセンサによる匂いセンシング (e-nose)
    3. 分子認識による匂いの選択的検知 (匂いセンサ)
    4. 超高感度匂い検知技術
  3. 匂いの応用技術
    1. 生物に関連する匂い
    2. 匂いの生理作用、匂いによる生物間コミュニケーション
    3. 体臭が持つ情報と生理作用
    4. 医療診断への応用
    5. 人の識別、探索、科学捜査への応用
    6. 植物VOCと農業ICT応用
  4. 匂いの可視化計測
    1. 匂いセンシングの再定義
    2. 大規模ガスセンサマトリクス (ケミレジスタセンサ)
    3. 匂いイメージセンサ
    4. 匂いの痕跡を読み取る匂いセンサロボット
  5. センサによる匂い情報応用の展望
    1. 匂いの可視化による視覚の拡張
    2. 匂い情報とサイバーフィジカルシステムとIoT社会

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