ポリマーフィルムの溶液法製造技術の基礎と実際

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本セミナーでは、フィルムの溶液製膜に関して、プロセス開発、設計、生産性向上などの必要な基礎技術について、現場で遭遇する事例を交えて解説いたします。

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プログラム

溶液製膜法は汎用性が高く、長い歴史を有している。特にポリマーフィルムの製膜においては光学的等方性やフィルムの構造制御などに特徴があり、光学フィルム、耐熱フィルム、メンブレンなどの製造に広く利用されているのは周知のとおりである。本セミナーでは光学フィルムであるTAC偏光板保護フィルムに着目してプロセス開発、品質向上および生産性の向上などに関する基礎技術および製造プロセスの技術課題について紹介したい。  溶液製膜プロセスはポリマープロセシング、キャスティング、乾燥、ウエブハンドリングなどの広範な技術分野を含んでおりプロセス内のトラブルも千差万別である。それらのトラブルの想定事例から対応方法についても議論を深めたい。

  1. イントロダクション
    1. 溶液製膜の歴史
      • 溶液法の特徴
    2. 溶液製膜と溶融製膜
      • ポリマー設計/ 製造適性を考慮?
    3. LCDの普及と偏光板保護フィルム
      • 保護フィルムは何故重要か?
    4. LCD-TVのパラダイムシフト
      • LCD-TVの登場は薄型大画面化やデジタル放送を可能にしたのみならず産業構造まで変えた
    5. 溶液製膜プラントは石油精製プラントのようなもの
  2. キャスト溶液の調製
    1. ポリマーと溶媒の選択
      • よく溶ける溶媒は乾燥しにくいというジレンマ
    2. 溶液調製プロセス
      • ママコは業界共通の問題児
    3. 溶液精製プロセス
      • 沪過、濃縮、乾燥は重要な精製プロセス
    4. キャスト溶液調製における注意点
      • ドープ物性が温度と濃度で大きく変化することがトラブルの原因
  3. キャスティングおよび乾燥
    1. キャスティングプロセス
      • 日本語では「流延」、面状品質にとても重要
    2. 剥離プロセスの重要性
      • 生産性に大きな影響を及ぼすプロセス
    3. 乾燥プロセス
      • 根本的に溶液製膜の効率を決定する
    4. キャスティングおよび乾燥工程は品質・生産性のキーポイント
      • 減率乾燥は内部拡散律速のプロセス、乾燥速度アップには
  4. ウエブハンドリングおよび後処理プロセス
    1. ウエブハンドリング技術
      • 溶液製膜プロセス内のフィルムは温度、物性、組成が変化するので一筋縄ではいかない
    2. フィルムの後処理技術
      • 後処理とはフィルム製品の化粧なのか付加価値か
    3. 巻き取り技術
      • 何千年も前からある技術なのに何故難しい
    4. ウエブハンドリングおよび後処理の意義
      • 溶液製膜は搬送するだけでなく、面状品質や物性品質を達成するために均一にかつ張力をコントロールしつつ乾燥する乾燥機の一部でもある
  5. まとめ

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