新製品開発において「加速試験の活用」は大変魅力的なフレーズです。確かに不具合が早く分れば、すぐに手直し出来ますが、それだけで高い信頼性の製品ができるわけではありません。不具合を「見つけて治す」だけで、効率よく製品開発をすることはできないのです。信頼性加速試験や寿命予測は、単に試験時間を短くする・寿命を正確に言い当てる手法ではなく、故障解析など自社のノウハウや信頼性モデルを活用して、短期間に信頼性を改善して効率的な新製品開発を実現するものです。
この講座では、技術者・管理者を対象に、効率的な開発に役立てるための加速試験及び寿命予測の考え方、加速の条件や注意点について、基本的な予測モデルやデータ解析方法等を実習を交えて紹介します。また信頼性加速試験の国際規格 (IEC62506) についても制定にかかわった立場から、概要を解説しますので、その活用の体系的な理解を深めることができます。
- 品質保証と信頼性
- 企業競争力と品質保証
- 時間依存の品質、ディペンダビリティ (総合信頼性) の特徴
- 信頼性の基礎概念と信頼性データの特徴
- 信頼性をどうつくるか
- 信頼性の設計・評価と試験の役割
- 最小の試験規模とサンプル数の決め方 (演習)
- 信頼性データの解析 (ワイブル解析 実習付き)
- 解析結果から何が分かるか
- 定型的な信頼性試験と非定型の試験のメリットディメリット
- 加速試験の基本と体系的な理解
- 信頼性試験/加速試験の種類と実施上の注意
- 信頼性試験の役割と加速試験の位置づけ
- 定量的/定性的という2つの加速試験と製品開発
- 加速試験のメリットと限界、運営上の注意点
- タイプ別の加速試験と実施時期
- 加速試験の種類と注意点
- 信頼性予測と狙い
- 加速のモデル (数理的なモデルと故障物理モデル)
- 故障物理モデルと予測への活用 (アレニウス、SSモデル他) (演習)
- 加速の条件と加速試験での注意
- 加速試験の進め方の実際とコツ
- 加速試験の実施タイミング
- 機器の加速試験と部品・材料の加速試験の共通点と相違点
- 加速試験の準備と支援情報
- 実施上のポイント・勘どころ
- 加速試験結果の活用 (演習)
- 加速試験のメリットと限界とマネジメントの注意点
- 信頼性加速試験の国際規格 (IEC62506) の概要
- 国際規格のメリット・ディメリット
- 質疑応答
案内割引・複数名同時申込割引について
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