わくわく感の数値化と新製品開発への活用

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本セミナーでは、人の内面状態、「嬉しい」、「楽しい」、「わくわく」の計測と評価、活用について詳解いたします。
心理学的測定法、生体信号、脳計測等のアプローチと、感性、感情の可視化、新製品開発への活用について詳解いたします。

日時

中止

プログラム

第1部 生体信号 (心拍、脳波、皮膚電気活動) によるわくわく感の定量評価

(2020年12月11日 10:00〜11:30)

安心感、快適感、わくわく感といった感性は、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求める21世紀の社会の新しいパラダイムにおいて、極めて重要であると考えられる。2007年には、経済産業省が「感性価値創造イニシアティブ」を発表し、従来のものづくりの価値観である「機能」「信頼性」「価格」を超える第四の価値軸として「感性価値」を提案した。そこで私は、これらの感性の定量的な計測による空間やインタラクティブシステムの評価を研究として行ってきた。 このセミナーでは、特にわくわく感の生体信号 (心拍・脳波・皮膚電気活動) を用いた定量的な計測方法について、実例を主体に解説し、新製品開発への活用を考える。
  1. はじめに
  2. わくわく感の計測
    1. インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価 (ゲーム)
      • 実験システムと実験方法
      • 評価方法 (アンケートと生体信号)
      • 実験結果と考察
    2. インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価 (車載機器)
      • 実験システムと実験方法
      • 評価方法 (アンケートと生体信号)
      • 実験結果と考察
    3. 脳内モニターによるわくわく感の評価
      • 実験システムと実験方法
      • 評価方法 (アンケートと生体信号)
      • 実験結果と考察
  3. わくわく感としてのかわいい感の計測
    1. かわいいという感性価値
    2. わくわく感としてのかわいい感の心拍による評価
      • 実験システムと実験方法
      • 評価方法
      • 実験結果と考察
  4. 応用事例紹介とまとめと今後の展望

第2部 官能評価によるわくわく感の数値化

(2020年12月11日 12:30〜14:00)

 官能評価では、評価用語の選定が重要になってくる。わくわく感を評価するための用語をどのように選定すれば良いかを、JIS Z9080の官能評価通則に従って解説する。しかし、“何となく”感じているわくわく感が、心の中に潜んでいるので、ここに多少なりともスポットライトをあてる必要がある。このためには、生理・脳機能測定を含めて時間的な変化の様相を捉えることが重要となってくる。  本セミナーでは、これらの手法について解説するとともに、「わくわく感指数」の提案を行う。

  1. わくわく感を表す適切な評価用語の選定
    1. 記述的試験法
    2. 評価の階層性
  2. “何となく”のわくわく感
    1. “何となく”の見える化
    2. 官能評価の考え方
    3. わくわく感の時系列的変化
      • インタビューの構造的表現
      • 生理・脳機能測定
      • わくわく感指数の提案
      • 曲線描画法の可能性
  3. 最後に

第3部 脳波から読み解くわくわく感の評価

(2020年12月11日 14:15〜15:45)

 私たちは、ワクワク感という興味と将来への期待を反映する感性状態を3軸で表現可能なアルゴリズムを見出し、さらに各軸を脳情報からリアルタイムに定量評価可能な感性メーターを開発しました。ヒトは同じ状況やモノを体感しても必ずしも同じ感覚を共有することは稀で、同じヒトであってもその時の体調や心理状態、周りの環境によって感性反応は様々です。そんな複雑な人の心理状態である感性を感情や認知状態などの複数の心理軸の複合体として把握することで、刻々と変化する感性反応の定量評価につながります。  本講演では、脳科学的知見を応用して社会実装現場でも高精度かつ簡便に活用できるワクワク感評価システムについてご紹介します。

  1. 自己紹介
  2. 広島大学脳・こころ・感性科学研究センターの紹介
  3. 感性の概念
  4. 状態と特性を反映する感性
  5. 我々の感性モデル
  6. ワクワク感
  7. 実験方法
  8. 実験結果 (心理軸)
  9. 実験結果 (脳波指標)
  10. ワクワク感方程式
  11. リアルタイム化
  12. 社会実装化
  13. 実証検証ご紹介
  14. 今後の展望

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