住宅内装材の抗菌・抗ウイルス性付与、低VOC化

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プログラム

第1部 建築用途に求められる高分子材料とコロナ禍で生まれるニーズ

(2020年12月9日 10:00〜11:10)

  1. 構造 (耐震、耐風) のための「接着剤、制震ゴム」
  2. 耐久 (防水、透湿、防腐、防蟻) のための「防水透湿シート、防蟻」
  3. 省エネ・健康 (断熱、開口部、蓄熱、蒸散、自然エネ、高効率機器) のための「真空断熱材、コーティング、潜熱蓄熱、水分拡散、封止材」
  4. 安全・防犯 (バリアフリー、接触感、視認) のための「内装部材、内装部品」
  5. まとめ

第2部 アルデヒド吸着剤によるVOC低減と、抗菌、抗ウイルス加工剤とその加工例

(2020年12月9日 11:20〜12:30)

 近年、住宅の高気密化や化学物質を放散する建材、内装材の使用等により、シックハウス症候群が問題視されている。ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等がその原因物質と考えられており、アルデヒド非含有材料への切り替えやアルデヒド吸着剤の使用等によりその低減が検討されている。本講演では住宅内装材として加工可能な化学吸着型アルデヒド吸着剤を中心に、無機系抗菌剤、抗ウイルス加工剤についても、その加工方法や評価例を含めて解説します。

  1. 悪臭ガス吸着剤とガス低減評価方法
    1. 消臭剤の種類とアルデヒドガス吸着剤について
    2. ガス低減の評価方法
  2. アルデヒドガスの発生と低減例
    1. アルデヒドガスの発生原因について
    2. 化学吸着剤によるアルデヒドガス低減の応用例
  3. 抗菌剤
    1. 抗菌剤の種類と特徴
    2. 無機系抗菌剤の加工方法と応用例
  4. 抗ウイルス加工剤
    1. ウイルスの分類と抗ウイルス加工剤
    2. 無機系抗ウイルス加工剤の評価例
  5. 業界基準
    1. 消臭剤、抗菌剤、抗ウイルス剤の加工製品の業界基準について

第3部 内装仕上塗料のVOC、臭気低減と防カビ性付与

(2020年12月9日 13:10〜14:20)

 近年の少子高齢化や人口減少、共働き世帯や高齢者世帯の増加に伴い、私達を取り巻く社会環境は大きく変化してきた。居住環境においても、ホルムアルデヒド等の室内化学物質が引き起こすシックハウス症候や化学物質過敏症、ダニ・カビ等のアレルゲンが及ぼす影響など、健康への関心が高まっている。これに伴い、乳幼児や高齢者への配慮など、健康的で快適な生活環境が求められている。こうした背景を受けて低VOC塗料、防カビ塗料、更には化学物質低減塗料が開発されている。  本講演では、暮らしを快適にするこれらの内装塗料・仕上塗材について紹介する。

  1. 健康的で快適な暮らしと内装仕上塗材
    • 室内環境問題の概要について
  2. 室内環境対応型塗料について
    1. 室内環境対応型塗料の手法
    2. 従来塗料との比較
  3. 化学物質汚染低減塗料とその手法
    1. VOC低減対策技術とその手法
    2. 開発のポイントについて
    3. 化学物質低減効果について
  4. 防カビ・防藻性塗料とその手法
    1. カビと藻について
    2. 防カビ、防藻性塗料の技術とその手法
    3. 開発のポイントについて
    4. 防カビ、防藻性効果について
  5. おわりに
    • 塗料・仕上塗材の内装における魅力と今後求められるもの

第4部 光触媒コーティングによる室内の照明下でのウイルス不活性化

(2020年12月9日 14:30〜15:40)

 光触媒の基礎的な発現原理から、それが環境保全・改善にどのように応用されているか、およびその実例。可視光応答型光触媒を用いた室内環境用途に適したコーティング剤の設計思想。また、それを用いた評価結果などを解説いたします。

  1. 光触媒について
    1. 光触媒の基礎
    2. 環境保全・改善のための光触媒
    3. 建築材料への光触媒効果の利用
  2. 光触媒効果の評価
    1. 光触媒効果のJIS規格試験
    2. 光触媒工業会
    3. 光触媒の抗ウイルス評価について
  3. 室内環境用途の光触媒
    1. 光触媒の可視応答化
    2. 結晶構造制御型酸化チタン
    3. 可視応答型光触媒の性能
    4. 光触媒効果を発現する塗料
    5. フッ素系アイオノマーを用いた光触媒含有塗料について
  4. 実空間での光触媒
    1. 実際の事例と評価方法
    2. 室内環境用途光触媒の課題
  5. 今後の光触媒
    1. 光触媒利用の現状
    2. 効率の良い光触媒利用および運用

第5部 建材への抗ウイルス機能の付与とその事例

(2020年12月9日 15:50〜17:00)

 住空間で対象となるウイルスの基礎知識や抗ウイルス機能を付与する建材の選定、機能付与した建材の評価方法とPRに関する留意点などを述べる。

  1. ウイルスを知る
    1. ウイルスの種類と性状
    2. ウイルスの感染と感染経路
    3. 住空間での一般的なウイルス対策
    4. 住空間での抗ウイルス建材の必要性
  2. 建材を知る
    1. 建材の種類
    2. 建材の塗料と塗装
    3. 建材に求められる基本物性
    4. 建材への抗ウイルス機能付与の考え方
  3. 抗ウイルス建材の設計と評価
    1. 抗ウイルス剤
    2. 抗ウイルス剤の選定
    3. 抗ウイルス建材の設計事例
    4. 抗ウイルス建材の評価基準
    5. 抗ウイルス建材の評価事例
    6. 抗ウイルス建材の問題点
  4. 抗ウイルス建材の留意点
    1. 抗ウイルス建材と薬事法
    2. 抗ウイルス建材の宣伝方法

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