無菌医薬品製造所における微生物管理とバリデーション

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本セミナーでは、無菌医薬品製造所における微生物管理について取り上げ、施設設計/衛生管理での留意点、日常モニタリングの留意点など、講師の経験を踏まえて具体的に分かり易く解説いたします。

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プログラム

2020年2月、最新の知見が盛り込まれたPIC/S GMP Annex1 second改正案が発表された。現行Annex1にはなかった「品質システム」や「汚染管理戦略」の構築が提唱されている。「汚染管理戦略」とは、適切な施設設計 (ハード対応) ならびに衛生管理 (ソフト対応) を設定し、日常的にその妥当性を継続検証するシステムを構築することである。  本セミナーでは、施設設計/衛生管理でどのようなことに留意すべきか、日常モニタリングの留意点など、演者の経験を踏まえて具体的に分かり易く解説する。

  1. 要請される無菌環境の清浄度
    1. 清浄度認証時と日常モニタリング時の2つの推奨値
    2. 清浄度認証時のモニタリング点数と日常モニタリング時の測定点数
    3. 各作業室の清浄度
  2. 企業自らが汚染管理戦略をもつ
    1. 適切な施設設計/運用の設定、および不適切設計/運用がないか継続確認
  3. 適切な施設設計から始まる
    1. エアシャワー内は菌の巣
    2. 天井裏は要注意
    3. 排水管/排水口に注意
    4. 更衣室にはA/L室を
    5. アイソレータの留意点
  4. 空調システムの留意点
    1. 日米欧3極の空調要件のまとめ
    2. 乱流希釈方式の留意点
    3. 重要区域の風速の留意点
    4. 差圧の設定
    5. 設計時・DQ時の留意点
    6. OQでの検証項目
    7. 環境清浄度測定の3ステージ
    8. 非作業時と作業時で異なるのは
    9. In operationで日常モニタリング位置を確定
    10. スモークスタディの実施
  5. 用水システムの留意点
    1. パイロジェンとエンドトキシン
    2. 設計に必要な情報
    3. 耐熱RO膜の留意点
    4. 蒸留器の留意点
    5. 導電率・TOCの留意点
    6. 用水設備設計・施工時の留意点
    7. 6Dとは
    8. 構造材の内面仕上げ
    9. SUSのルージュ化 (錆) に注意
    10. IQで検証すること
    11. OQで検証すること
    12. PQで検証すること
  6. 適切な運用のために知っておきたいこと
    1. 作業環境の汚染源
    2. ヒトがいれば発塵する
    3. 動作発塵=微小粒子だと侮れない
    4. 5μm以上の粒子が増えれば菌数も増加
    5. 微粒子は微生物の栄養源+キャリヤー
    6. 沈降粒子の巻き上がりに注意
    7. 沈降塵埃を考慮した正しい床掃除法
    8. 無塵衣はクリーニングしても異物残留
    9. 更衣室は汚い
    10. 頭髪は約50~60本/日抜ける
    11. ヒトは菌の巣窟
    12. 正しい手洗い方法
    13. マスクの留意点
  7. 製造工程の留意点
    1. ろ過滅菌工程の留意点
    2. 洗瓶工程の留意点
    3. 瓶滅菌工程の留意点
    4. 蒸気滅菌機のバリデーション
    5. ろ過滅菌のバリデーション
    6. CIP/SIPの留意点
    7. ピュアスチーム (PS) の品質に留意
    8. エチレンオキサイド滅菌の留意点
    9. 樹脂容器の放射線滅菌の留意点
    10. 日常の環境殺菌
  8. 日常モニタリング
    1. 適正なアラート/アクションレベルを設定
    2. アラートレベルからの逸脱時の処置
    3. アクションレベルからの逸脱時の処置
    4. 浮遊微粒子測定の留意点
    5. 5μm≦の微粒子測定での留意点
    6. 浮遊菌数のモニタリング
    7. 付着菌数のモニタリング
    8. 落下菌数のモニタリング
    9. 迅速法による微生物モニタリング
  9. 環境モニタリングの留意点
    1. 環境モニタリングの2つの欠陥
    2. 浮遊菌モニタリングの限界
  10. 付録 用語の説明

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