細胞・再生医療の実用化に向けた課題

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本セミナーでは、再生医療、多能性幹細胞の3次元培養/大量培養/培養基材、細胞を用いた創薬スクリーニング・毒性試験に関心のある方に向けて、細胞・再生医療について基礎から解説し、応用・実用化に向けた課題まで解説いたします。

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プログラム

再生医療は将来技術として国民の期待も高く、2006年山中教授によるiPS細胞技術の開発を機に、産学官共同での試みが積極的に進められている。実際、日本医療研究開発機構 (AMED) を中心に多くの研究開発プロジェクトが推進されてきた。また、薬事法が改正され (薬機法) 、再生医療等製品が医薬品・医療機器から独立した医療製品カテゴリーとして位置付けられると共に、新たな承認制度が作られるなど、早期実現の環境作りが進んでいる。さらに、iPS細胞を含めた多能性幹細胞は、再生医療のみならず、難治疾患の病因解明や新薬開発に有用である。2018年~19年にかけ、複数のiPS由来の各種細胞を用いた臨床試験・治験が開始され、いよいよ実用化段階に来たといえる。一方で、実用化にあたってはまだいくつかの課題がある。そのうちの一つが、低コスト・大量に細胞加工する技術である。  我々は、AMEDプロジェクトの一つである「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」に参画し、iPS細胞の大量培養プラットフォーム技術開発を行ってきた。本講座では、いよいよ実用化段階に突入した再生医療分野の概要を紹介すると共に、実用化のための課題である「多能性幹細胞の3次元培養技術」を紹介する。本技術の内容に関心のある方の一助になれば幸いです。

  1. はじめに
  2. 再生医療実現に向けた取り組み
    1. 再生医療とは
    2. 再生医療実現に向けた取り組み
    3. 再生医療の課題
  3. 再生医療実現に向けた多能性幹細胞の大量培養
    1. 細胞培養の要件
    2. 培養容器
      • 平面培養
      • スフェロイドなど
    3. 培地及び培地成分
      • 無血清培地
      • 液性因子など
    4. 多能性幹細胞培養の課題
  4. 多能性幹細胞の3次元培養
    1. Scaffold型培養
    2. Scaffold-free型培養
    3. 培養基材
    4. 課題
    5. 3次元培養容器の活用例
  5. まとめ
  6. 質疑

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