粉体技術者なら押さえておきたい粒子径・粒子径分布測定の基礎知識

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本セミナーでは、粒子径・粒度分布測定の基礎を徹底的に解説いたします。

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開催予定

プログラム

第1部 粒子径・粒子径分布計測の基礎

(2020年10月28日 10:30〜12:30)

 粉体・粒子を取り扱う業務では粒子径・粒子径分布の情報は欠かすことのできないものです。一方 、それゆえに 、対象となる粒子径範囲などに対応して10種類を超える異なる測定原理があったり 、また 、粒子径分布については統計的取り扱いが必要になったりするもので 、「基本的知識をひととおり」といえどもその系統だった学習はなかなかにハードルが高かったりします。ですので 、「粒子径・粒子径分布計測の基礎」の復習は 、粉体・粒子系技術者にとっての必修科目といって過言ではありません。

  1. 粒子径計測の目的
  2. 粒子径とはナニか
  3. 粒子径「分布」の取り扱い
  4. ヒストグラムと分布密度と積算分布
  5. 粒子径分布の測定結果の表示法
  6. 個数基準の分布と質量基準の分布
  7. 代表径 (各種の平均径・50%径)
  8. 各種測定原理概論
  9. 粒子径・粒子径分布計測の標準化活動 (ISOとJIS)

第2部 粒子径・粒子径分布測定の実践テクニック

(2020年10月28日 13:20〜15:20)

 実用材料の分散性や分散安定性を評価する際、粒子径や粒子径分布測定は重要な位置を占める。実用材料では、粒子濃度が高いスラリーやペーストが多く使用されているが、本来、評価する目的に合わせて希釈操作も含めてサンプルの準備方法や評価方法を適宜選択する必要がある。本講では、実用材料を実際に評価する際のサンプル準備、目的ごとの測定手法の選択のポイント、得られた結果の解釈について実例を示しながら解説する予定である。

  1. 実用系ではどんな時に粒子径を測定するのか?
  2. 分散性と分散安定性評価と粒子径測定の関係
  3. 分散性評価のための粒子径測定
  4. 分散安定性評価のための粒子径測定 – ゼータ電位測定との関係とは? -
  5. 濃厚系での評価事例紹介

第3部 粒子径・粒子径分布に即した分散剤選定のコツ

(2020年10月28日 15:30〜17:00)

 微粒子は凝集せずに系中で存在することで、粒子本来の機能を最大限引き出すことができる。しかしながら、微粒子はしかるべき方法で安定化しないと、凝集は避けられない。ここでは微粒子を安定化させる分散剤について、その構造・特徴と分散剤の選定の仕方について解説する。  粒度分布、スラリーの粘性と分散液のパフォーマンス (色・光沢・平滑性) の関連性を事例を見ながら理解を深める。

  1. 粒子は凝集しやすい。どのようにして微分散の状態を保持するか
    1. 分散のプロセスのどこに着目するか
    2. 分散安定化を図るメカニズムは
  2. 分散液・コーティング液での分散剤のはたす役割は
    1. 分散剤はどのような設計思想でつくられているか
    2. 分散剤の構造制御がもたらす効果は
  3. 分散剤選定のポイントは
    1. 粒度分布・粘性など液特性への影響は
    2. 耐水性・電気特性など膜物性への影響は

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