スマートフォン、タブレットなど高機能なモバイル端末の普及は、移動通信ネットワークにかつてないほどの負荷をもたらしている。そして、さらに今後もトラヒックの伸びが予測される。こうした状況が世界的にも、日本的にも加速するなか、通信事業者はWi-Fiオフロード、LTE導入を鋭意すすめつつも、並行して料金プランの見直しを迫られ、また周波数の追加獲得は至上命題となっている。
まさに、市場では、
- データ定額制は今後も維持できるのか?
- どの周波数帯域を、どの通信方式で運用するのか?
の瀬戸際の判断を迫られている。
本講演では、国内外の関連動向を紹介し、今後通信業界が直面する課題について考察する。
- 1. 設備逼迫対策とその組み合わせ
- 2. Wi-Fiオフロードという駆け込み寺
- 3. あらゆる無線通信網が逼迫へ … 需要を抑えるしかない
- 4. 従量課金か速度制限か … 国内外キャリアの対応事例
- 5. 日本における従量制回帰はあるか
- 6. 国内各社の周波数戦略と、海外との調和
- 7. 周波数・端末・4G戦略のバランスに見る、今後の通信業界の課題
- 8. 質疑応答