第1部 バイオマス由来材料の概況と今後の展望
(2020年11月4日 10:00〜11:10)
バイオマスのマテリアル利用の概況と今後の展望について、エネルギー利用とのすみ分けや、持続可能性についての最近の議論などについて解説する。
- バイオマスのマテリアル利用の概況
- バイオマスのエネルギー利用の概況
- バイオマスプラスチックの概況
- 海洋プラスチック対策とバイオマスプラスチック
- バイオマスの持続可能性についての議論
- FITバイオマス発電の概況
- バイオマスの持続可能性とトレーサビリティ
- バイオマス=カーボンニュートラルではない?
- ライフサイクルアセスメントと間接的土地利用変化
- 食料競合のリスク 等
- 今後の展望
- 再生可能エルギーにおけるバイオマスの特徴
- 将来におけるバイオマス利用のすみ分け
第2部 森林・木質バイオマスの研究動向とその展望
(2020年11月4日 11:20〜12:30)
持続可能なエネルギーや資源として木質系バイオマスは注目を集めています。元気な森と農山村を豊かにする、森林・木質バイオマスの利用と今後の展望についてご提案させて頂きたいと思います。
- 森林・木質バイオマス利用の概要
- 森林・林業・木材産業の現状
- 木質バイオマス利用の現状
- 有効成分の抽出技術について
- 木質バイオマスの有効成分
- 有用成分の抽出技術
- 各種応用について
- エネルギーとしての利用
- 工業原料としての利用
- 環境浄化への利用
- 研究例紹介、今後の展望
第3部 麻繊維複合化技術の現状と自動車内装材分野での応用
(2020年11月4日 13:10〜14:20)
石油由来の化学繊維の普及に伴い、その用途が限定的であった天然繊維の麻が環境と健康問題の高まりによって、その活用がはじまっている。本講演では、麻繊維の自動車分野への応用を通じて農作物を工業製品に使うためのポイントについて述べる。
- 麻繊維の基礎知識
- 麻繊維の意義
- 麻の利用の歴史
- 麻類作物の種類
- 麻繊維の特徴
- 複合化における技術とその課題
- マトリックス (汎用樹脂) と強化材 (麻繊維)
- マトリックス (麻繊維) とバインダー樹脂
- グリーン・コンポジットへの応用
- 自動車内装材の素材としての麻
- ベンツ及びBMW等の利用事例
- 加工技術:栽培から精練
- 加工技術:不織布化から複合化
第4部 カニ殻由来の新素材キチンナノファイバーの機能と実用化に向けた取り組み
(2020年11月4日 14:30〜15:40)
キチンナノファイバーはカニ殻より製造される新素材です。微細な形状、カチオン 性、加工性、多様な生理機能が特徴です。
- キチンナノファイバーについて
- キチンとキトサン
- カニ殻由来のキチンナノファイバー
- キチンナノファイバーの化学修飾による改質と機能化
- 部分加水分解キチンナノファイバー
- キトサンナノファイバー
- アセチル化キチンナノファイバー
- 表面グラフト化キチンナノファイバー
- イミド化による疎水化とその利用技術
- 両イオン性キチンナノファイバー
- N – 塩素化ナノファイバー
- キチンナノファイバーの生体機能
- キチンの生体機能
- キチンナノファイバーの肌に対する効果
- 服用に伴うキチンナノファイバーの効果
- 植物に対するキチンナノファイバーの効果
- キチンナノファイバーの事業化の取り組み
- 大学発ベンチャー「マリンナノファイバー」
- 製品化の実例
- その他の実績
第5部 セルロースからなる生分解性バイオマスフィルムの環境適性と包装材料への応用
(2020年11月4日 15:50〜17:00)
透明な紙といわれるセルロースからなるフィルムは、木材から作られた生分解性を 有するバイオマス素材である。 今回はこのフィルムの環境ニーズに合った特性だけでなく昨今注目される背景につ いても説明する。
- フィルムのメーカーシェア
- ベースフィルムの製造方法
- フィルムのライフサイクル
- 廃プラの処分の現状
- セルロースの構造
- セルロースの生分解性
- フィルムの構造
- フィルムのバリア性
- 使用事例
- 世界同時「脱プラ」現象はなぜ起こったのか
- 世界的な環境政策の動き
- 国内での環境政策の動き
- メディアによる世界への影響
- 包装材料はどう対応していけばいいのか
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
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