本セミナーでは、船舶の省エネルギー化・低環境負荷を実現する構成要素・要素技術について詳解いたします。
また、海運分野における電気推進システム技術利用の実態と今後の利用について解説いたします。
(2011年12月14日 13:00~14:30)
地球温暖化防止の取り組みとして国際海運業界では、他産業に先んじてIMOを通じ、温室効果ガス削減策が議論されており、先日もEEDI規制の枠組みが決定されました。 まさに環境新時代を迎えている、商船三井の「船舶維新」プロジェクトをはじめとした環境負荷低減に向けた、積極的かつ継続的な取り組みをご紹介します。
(2011年12月14日 14:40~16:10)
平成17年度から国のスーパーエコシップ建造促進の施策により、従来、客船や海洋調査船などの特殊用途の船舶にしか採用されなかった電気推進システムが、運航経済性を重視する内航海運向けに多数採用される様になった。 電気推進化により、従来の船舶では考えられなかった省エネ船型が採用され、CO2やNOxなどの環境負荷低減に貢献できたほか、推進プラントの二重化や操船が容易になることから、運航信頼性を高めることができた。 また、船内で消費される推進用エネルギーと、船内の生活用電源や荷役機械駆動用エネルギーを電気による一元管理を行うことで、無駄なエネルギー消費を低減することが可能となった。 今後、陸域において脱化石燃料利用が進み電力供給源が多様化する中で、太陽光などの自然エネルギー利用やバッテリー利用による船外からの電力供給を受けることなど電気推進システムの新しいニーズが期待されている。 これら、海運分野における電気推進システム技術利用の実態と今後の利用について説明する。