海洋生分解性プラスチックの開発と評価

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本セミナーでは、バイオマス・生分解性プラスチックについて取り上げ、バイオベース材料の開発事例を詳解いたします。
また、海洋プラスチック問題への対策に向けた材料の設計手法、海水での生分解に影響を与える因子について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 海洋プラスチック問題の背景と海洋分解性の必要性

(2020年11月17日 10:00〜11:30)

  1. フィルムのメーカーシェア
  2. ベースフィルムの製造方法
  3. フィルムのライフサイクル
  4. 廃プラの処分の現状
  5. 世界同時「脱プラ」現象はなぜ起こったのか
  6. 世界的な環境政策の動き
  7. 国内での環境政策の動き
  8. メディアによる世界への影響
  9. 包装材料はどう対応していけばいいのか

第2部 デンプン含有プラスチックをはじめとする海洋生分解性樹脂の新展開

(2020年11月17日 12:10〜13:40)

 廃プラスチックが社会問題化したことを契機に生分解性プラスチックへの関心が高まっている。また、地球温暖化防止、循環型社会構築に貢献するバイオマスプラスチックの普及も社会的に重要視されている。  本講演ではバイオプラスチック (生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック) の基礎から実用化の現状、開発動向、将来展望を述べる。加えて廃プラスチック・マイクロプラスチックによる海洋汚染を契機とする海洋生分解に関する現状を概説する。

  1. 環境に優しいプラスチックとは
  2. バイオプラスチック (生分解性プラとバイオマスプラ) の基礎と用途例
  3. バイオマスプラ
    1. バイオマスプラの社会的意義
    2. モノマーのバイオ化を経るバイオマスプラの新潮流
    3. 代表的なバイオマスプラ
    4. バイオマスプラの具体的な用途
    5. バイオマスプラの開発動向
  4. 生分解性プラ
    1. 代表的な生分解性プラ
    2. 海洋生分解性プラの開発動向
  5. プラスチックによる海洋汚染
    1. マクロプラスチックとマイクロプラスチック
    2. Plastisphere (プラスチック生物圏)
    3. プラスチックの海洋汚染の現状
    4. 環境問題に対する国際的な取組み

第3部 海水で分解する生分解樹脂の開発事例

(2020年11月17日 13:50〜15:20)

  1. 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチックの必要性と背景
  2. 生分解性プラスチック (生物により分解するプラスチック)
  3. 生分解性発現機構
  4. 生分解性評価法
  5. 生分解性プラスチックの規格および認証
  6. 生分解性プラスチックの生分解性と構造との関係
  7. 海洋における生分解性プラスチック
  8. 生分解性プラスチック設計

第4部 生分解性プラスチックの分解性制御と海水中での生分解性評価

(2020年11月17日 15:30〜17:00)

 海洋プラスチックの削減が求められている中、海洋に流出し易い用途や浮遊プラごみとして多数を占める用途分野では既存樹脂から生分解性樹脂に置き換えることが有効な手段と考えられるが、海水中での生分解性を確認する必要がある。  本講座では、どのような樹脂が海水中でどのような生分解の特徴を持つのか、海水分解に影響する因子としてどのようなものがあるのかを中心に紹介したいと考えている。

  1. 生分解性樹脂の現状
    1. 海洋プラスチック問題
    2. 生分解性プラスチックの種類とその特徴、生分解性
  2. 生分解に関する最近の研究 (論文から)
  3. 海水中での生分解性評価
    1. いろいろな生分解性評価法
    2. ラボ試験と実環境試験
    3. 陸域での実環境試験
    4. 海域での実環境試験
    5. ラボでの海水生分解性試験
      1. 試験水の採取、保存
      2. 生分解に関わる各種因子
      3. 深層水
      4. 淡水と海水
      5. 実環境試験とラボ試験

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