5Gは、超高速大容量通信、超高信頼低遅延通信、多数同時接続 (IoT) の異なる3種類のサービスを提供する公衆網である。ローカル5Gは、5Gの技術を用いて企業向けを中心に数百m四方の特定領域内で5Gが提供する3種類の サービスを利用できる自営網である。ローカル5Gは「公衆網のように輻輳しない」、「必要な場所・期間に 柔軟に構築できる」、「データがローカルに留まる」という特徴がある。
講演では、2020年に本格的なサービスが開始された5Gの技術を、2020年3月に規格化されたフル仕様も含め詳しく解説した後、ローカル5Gの利用イメージ、運用条件、費用、アプリケーション、適用する5G技術、競合する無線LAN等の最新動向についても詳しく述べる。
- 携帯電話網の標準化機関と動向
- 3GPPとITU/ITU-R
- 携帯電話網の変遷
- 3GPPとITUの組織構成と活動
- 3GPP
- ITU-RとITU-T
- G携帯電話網
- 5Gに向けた3GPPの活動
- 5Gの利用シナリオ、要求条件、
- 3種類のサービス
- eMBB (超高速通信)
- URLLC (超高信頼・低遅延)
- mMTC (多数同時接続、IoT/LPWA対応)
- IoT向けのLPWAとmMTC
- LPWAとIoTシステム
- 独自仕様のLPWAとLTE版LPWA
- 4GのLTE版LPWAから5GのmMTCへ
- 5Gの技術概要
- 物理層Ⅰ: 全体概要
- 周波数利用率向上
- MUST符号化方式とNOMA
- Filtered-OFDM
- Massive MIMO
- 周波数帯域の拡大
- 高密度ネットワーク
- デュアルコネクティビティ
- 高度化C-RAN
- C/U分離
- スモールセル
- 物理層Ⅱ: リリース15 (2018.6に完了) の5G基本仕様
- 5Gアクセス網 (NR) の主要諸元
- 5Gアクセス網標準仕様-高速化大容量化
- 広い周波数レンジへの対応
- 広帯域への対応
- Scalable numerology/Short TTI
- 新チャネル符号化 (誤り訂正符号 (LDPC/Polar符号)
- Massive MIMO/アクティブアンテナ・ビームフォーミング
- 5Gアクセス網標準仕様-低遅延化
- Short TTI
- 高速再送制御Fast HARQ-ACK
- 使用周波数
- ネットワーク概要
- 4Gと5Gのネットワークアーキテクチャ比較
- RAN-CNアーキテクチャ (NSA (4Gと5Gのハイブリッド) とSA (5Gのみのスタンドアロン) )
- コアネットワーク
- 5Gネットワークの進展推移
- システムアーキテクチャの技術要素
- ネットワーク仮想化
- SDN/NFV
- MANO
- ネットワークスライシング
- MEC
- SON (自己組織化ネットワーク)
- 車に関するV2X (C-V2X vs. DSRC) と自動運転支援
- 3種類のサービス (eMBB, URLLC, mMTC) の実現技術まとめ
- リリース16 (2020.3に発行した5Gフル仕様)
- 時刻同期による産業用TSN (Time Sensitive Networking) との連携
- 低遅延化のためのコアネットワークCP (Control Plane) を通過しないLAN環境
- NRによる高精度測位
- ローカル5Gのサポート
- IAB (Integrated Access and Backhaul。NRを時分割でバックホールまで用いる)
- 車車間D2Dのサイドリンク
- 固定アクセスと無線アクセスの両方をコアネットワークに収容
- 5Gのチップとモジュール
- 5Gのまとめ
- 2017年〜2020年の国内実証実験
- 3GPP、ITU以外の機関の動き
- ETSI
- 5G PPP
- oneM2M
- OMA
- NGMN
- 5GMF (国内)
- 6G携帯電話網の展望、課題
- ローカル5G
- ローカル5Gとは
- ローカル5Gの利用イメージの詳細
- ローカル5Gのコスト面での実現性
- ローカル5Gの運用方法
- ローカル5Gの利用イメージ
- ローカル5Gの免許申請条件
- ローカル5Gで実用化が期待されるアプリケーション
- ローカル5Gのアプリケーションに適用される5G技術
- ローカル5GとIoT/LPWA
- ローカル5G vs. 無線LAN
- 5G/ローカル5G対無線LANの背景
- ローカル5Gと無線LANの競合
- IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6) の特徴
- 無線LANの今後の展開
- ローカル5Gの導入シナリオ
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