第1部. 室内における気流・換気の役割とエアロゾル粒子の挙動
(2020年10月8日 13:00〜15:30)
- 室内環境における気流方式とその役割
- 室内環境の気流方式
- 気流の役割
- 環境の分離方法
- 室内環境気流の性能評価
- 換気性能の評価
- 換気の理論的な解釈
- 清浄度回復特性の評価
- 空気齢とSVE – 3
- 環境分離性能の評価
- 室内におけるエアロゾル粒子の挙動
- 室内環境における気流対策
第2部. 室内浮遊微生物の捕集方法とその留意点
(2020年10月8日 12:45〜14:45)
室内の浮遊微生物捕集方法には、いくつかの種類がある。これらの対象は細菌と真菌であるが、我が国では日本建築学会が測定規準を定めているが、法的に定められたものはない。しかし、国際的には捕集方法の標準化が図られているところである。
バイオロジカルクリーンルームを含め室内の浮遊微生物濃度基準値の単位は「CFU /m3」で示され、能動的な捕集方法を用いて培養法で評価する。捕集方法には、衝突法、液体捕集法、ろ過捕集法があるが、培養法と組み合わせる場合には、衝突法のサンプラーが使用されることが多い。衝突法のサンプラーでは、寒天培地をセットして環境空気を定量吸引したのち、寒天培地を恒温槽に入れ培養するため、複雑な手間を必要としない。しかし、培養法では捕集空気中のすべての微生物が検出できるわけではなく、限界もある。
一方、培養に依存しない検出方法として各種の染色法がある。なかでもDNA染色法は増殖能に依存しないため、総菌数を計測することができるが、菌種の判別などはできない。
今回は、浮遊微生物の測定方法を概説するとともに、微生物検出方法として培養法と染色法を取り上げ、それぞれの利点や問題点および測定における留意点などを概説する。
- 浮遊微生物捕集の目的
- 浮遊微生物のサンプリング方法
- 衝突法
- 液体捕集法
- ろ過捕集法
- 浮遊微生物の検出方法
- 培養法
- 培養法の問題点
- 染色法
- 染色法の問題点
- 浮遊微生物測定の留意点
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