近年、我が国の製造分野における課題の一つに、労働者ひとりあたりの生産性が欧米諸国をはじめとした先進国と比較して低いことがあげられます.要因の一つに、生産工場においてロボットやITを活用した革新的に生産性を向上させる取り組みの遅れがあると考えられています。多くの企業においてロボットやIoTを活用した自動化が遅々として進んでおらず、生産現場における労働生産性が向上していないのが実情です。
過去には単一部品の加工において、大量生産に適したトランスファーマシンなどが導入された経緯がありますが、グローバル化によるユーザーニーズの多様化に伴い変種変量生産に適した汎用NC工作機械にシフトしています。同様に、生産ラインのフレキシブル化に対応して、一個流し生産が主流となり、工場のレイアウトにおいても工程間、ライン間の仕掛り在庫を削減し工場の整流化に取り組む企業が増えてきています。
生産変動に対応できることは、工場の仕掛在庫の削減と生産リードタイムの短縮につながるからです。
このようにして、工場の生産性は現有ラインの改善で効率化が進展してきていますが、さらに飛躍的に生産性を向上させるためには、設備や生産ラインの自動化が不可避です。
既に、近年のセンシング技術の向上及びIoTの進展により、これらを活用することで設備やラインの自動化レベルを数段上げることが可能になってきました。
本講座では、まず、生産性を上げるための工場・設備・作業の改善の考え方、進め方について学びます。
次に生産性を革新的に向上させるための自動化ラインやレイアウトについて、まず自動化のレベルを知っていただき、次にそれぞれの自動化の実施例について学び、自動化に何が必要かを学んでいただきます。
工場の生産性をどうやって上げれば良いのか、生産ラインの自動化をどのように検討すれば良いのか、また、IoTをどうやって活用すればよいのか、などの数々の疑問を解決いたします。
工場の生産性向上に向けて対応されている製造や生産技術者の方々、自動化ラインを検討しておられる工程設計・設備設計者の方々、生産性の良い製品開発を検討されている開発設計の方々まで幅広く、多くの方の参加をお勧めします。
- 生産方式の基本
- 2本の柱
- ジャストインタイム
- 必要なモノを、必要な時に、必要なだけ造る、運ぶが基本
- 自働化
- 自動化と自働化の違いとは。品質を工程で作り込む仕掛けがポイント
- 工場の改善
- 作業標準と作業改善
- 段取り改善
- 外段取り化、シングル段取り化、順次段取り化、段取り替えレス化
- 設備改善
- レイアウト改善
- IO一致の原則とU字配置、一個流し生産、水すましのレイアウト
- ムダの気づきと職場改善
- 品質・作業・能力・可動率から改善の気づき力を上げる
- 自動化と投資の適正化
- IoTとインダストリー4.0
- 加工ラインの自動化
- 生産性向上と設備投資の適正化
- 自動化に必要な品質信頼性
- 品質信頼性
- 製品品質の安定化と機械の信頼性・設備設計DRがポイント
- 計測器の種類
- 計測精度の注意点
- 測定システムの不安定要素とMSA&GRR手法でバラツキ評価
- 自動化生産ラインのカテゴリー
- 自動化レベルの考え方
- 加工ラインの自動化レベル
- 組立ラインの自動化レベル
- IoTを活用した革新的生産性向上
- 生産性向上の取り組み事例
- 超小型NC機の開発と一貫自動化ラインの構築に向けて
- IoTを活用した先進的モノづくり
- 工場の生産性向上に向けて
- 革新的生産性向上に対応した計画 – 実行の10のステップ
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- 参加方法は、ミーティング用Zoomクライアントを利用する方法、
または、Web ブラウザから参加する方法の2種類がございます。
- お申込み後、受理のご連絡メールをさせていただきます。
- お申込みいただく前に、 接続テスト から動作確認をお願いいたします。
- 後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
- セミナー開催日時の10分前に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
- 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
印刷物は後日お手元に届くことになります。
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学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の学生に限ります。
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また、当日学生証をご持参ください。