核酸医薬におけるLC/MS, LC-MS/MS分析法の開発とテクニック

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第1部. LC-MS/MSとデータベース検索による核酸医薬品分析のポイント

(2020年9月3日 10:00〜12:00)

 核酸医薬品の実体である高度に修飾された化学合成核酸や核酸ワクチンなどで注目される修飾RNA分子の品質管理や代謝物解析には、DNAシークエンサーを中心とした従来技術を適用するのは難しい。  そこで注目されているのが質量分析によるキャラクタリゼーションである。本講演では、液体クロマトグラフィー質量分析による修飾核酸の化学構造解析について概説し、私達が開発した核酸解析プラットフォームの有用性について議論する。

  1. 核酸医薬品分析の課題
  2. 液体クロマトグラフィー – タンデム質量分析 (LC-MS/MS) をもちいた修飾核酸解析
    1. 試料調製
    2. 逆相液体クロマトグラフィーによる核酸の相互分離
    3. LC-MS/MS
    4. MS/MSによる修飾を含む配列解析
  3. データベース検索によるアンチセンス合成核酸の解析
    1. API配列の確認
    2. 合成不純物の解析
    3. 代謝物の解析
  4. LC-MSおよびLC-MS/MSをもちいた核酸医薬品分析の現状と展開

第2部. LC/MSを用いた生体試料中核酸医薬品の分析テクニック

(2020年9月3日 12:45〜14:45)

 核酸医薬品は抗体医薬品に次ぐ次世代のモダリティーとして注目されている。しかし、核酸医薬品は低分子医薬品や抗体医薬品とは異なった特徴を有しており,定量法構築時に注意するべき点も従来の医薬品とは異なる。LC-MSを用いた核酸医薬品定量の弊社での実績紹介を交えながら直面しやすいトラブルとその対処法案について紹介させていただく。

第3部. AIを活用した核酸医薬のLCおよびLC/MSでの自動分析法開発

(2020年9月3日 15:00〜17:30)

 LCやLC/MSは核酸医薬を創出する上で必要不可欠な分析機器であり、それらをより有効に活用するには、分析条件の容易かつ迅速的な確立法が求められている。我々は以前よりChromSword AutoをはじめとしたLC分析法開発のトータルソリューションソフトウェアを開発・提供してきた。ChromSword Autoは誰でも簡単に、独自のAIアルゴリズムを用いて、ダイレクトにLCを自動制御し、最短で1時間、3回の分析でグラジエント条件を最適化することが可能である。最新バージョンでは生体内高分子用のAIアルゴリズムが追加され、核酸でもAI支援でLCの分析法開発が自動で行えるようになった。さらにMS検出器を組み合わせることで、核酸のLC分析法開発では、より簡単にピークトラッキングを可能とした。  本講演では、ChromSword Autoを用いた、核酸のAI支援によるLCの自動分析法開発の効率化の例を紹介する。

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