触感デザイン講座

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会場 開催

本セミナーでは、触覚・触感の基礎から解説し、独自の触感性や官能に訴える触感付与、官能評価の方法について詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 触の錯覚から触感デザインを考える

(2012年1月23日 10:30~12:00)

 触の錯覚という特異現象を中心として、現象から触感をデザインする方法について、触の錯覚デバイスや触感サンプルを具体的に示しつつ解説する。

  1. 触感の呈示
    1. 触覚と触感
    2. 触感生成の生理学的基盤
    3. 触感生成機序と触覚呈示
  2. 触覚の現象論 (触の錯覚を中心として)
    1. 触の錯覚:Touch and Feel
    2. 触の錯覚と触感
  3. 触感の探索
    1. 触原色
    2. 触感グラデーションパラダイム:Touch and Feel
      (実際に触の錯覚デバイスや触感サンプルを触っていただきます)
    3. 印刷物転写法
  4. 触感デザインの未来

第2部 官能評価・多変量解析と計測に基づく触感の定量化

 まず、ヒトの触覚知覚・認識メカニズムを概説する。  次に、人がモノを触った時の物理特性、官能特性、そしてそれらの関係について講演する。  すなわち、人の触覚認識機構の解析、人工皮膚の開発と皮膚上塗布物のトライボロジ特性と触感の解析、紙の触り心地のモデル化について概説する。

(2012年1月23日 12:45~14:15)

  1. はじめに
  2. ヒトの触覚知覚・認識メカニズム
    1. ヒトの皮膚の構造
    2. 触覚受容器の構造と機能
    3. 有限要素法を用いたヒト指の変形解析結果
  3. ヒトの触感認識機構の解析
    1. 摩擦、凹凸、弾性等の計測
    2. SD法を用いた官能評価実験
    3. ヒトの触感認識機構のモデル構築
  4. 人工皮膚の開発と皮膚上塗布物のトライボロジ特性と触感の解析
    1. 人工皮膚と計測装置・計測手法
    2. 官能評価と多変量解析の結果
  5. 紙の触り心地のモデル化
    1. 計測方法、官能評価方法
    2. 実験結果
    3. 「心地よい」とは?
  6. おわりに

第3部 触感の応用と今後の製品開発への活かし方

(2012年1月23日 14:30~16:00)

 視覚あるいは聴覚と同様に、触覚でもセンサあるいはディスプレイと言った優れた工業製品を生み出すことは、一つの大きな目標である。  ここで、できる限り元の触知覚現象に手を加えることなく、簡単な力学的作用で新たな付加価値を生み出すことに多くの関心が寄せられている。  特に、自動車内装部品などへの応用の期待が高い。  触覚応用のヒントは、研究室内のデザインされた実験環境よりも、身近な触覚の世界に隠れている。  特に、ものづくりの現場にヒントが多い。そこには、触知覚に関わる原理が隠れている。  触覚の本質は能動触である。皮膚、爪および機械受容器の構造には巧妙な触覚情報処理機構が仕組まれており、その特徴は力学で議論することができる。  重要なのは、既成概念を取り払い、一見不可能に思えるが実は可能であるかも知れないと信じることである。  本講演では、いくつかの事例を紹介する。

  1. 触覚技術のパラダイムシフト
    1. これまでにないものづくり (不可能を可能に)
    2. 第3の触覚製品
  2. 触覚の増強と触覚コンタクトレンズ
    1. メリヤス編みの軍手による皮膚変形
    2. 触覚コンタクトレンズ
  3. 触覚の操作と触覚ネイルチップ
    1. 爪変形が触覚に与える影響
    2. 触覚ネイルチップと指先の応力分布
  4. 触感の生成とソフトフィール硬質面
    1. 触覚の錯覚
    2. 剛性 (物理量) とソフト感 (感覚量) を独立設計
  5. まとめと今後の展望

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

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