生分解性材料の開発と展望、分解性の評価

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本セミナーでは、生分解性プラスチックを中心とした材料開発の動向、展望と狙いどころを解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 釣り糸や手術用縫合糸にも応用できる生分解性繊維の開発

(2020年9月4日 10:15〜12:15)

 石油資源の枯渇、プラスチック焼却に伴う地球温暖化、海洋マイクロプラスチックに代表されるプラスチックごみ問題など、プラスチックと環境および人類との共存・共栄を様々な観点から考える必要があります。バイオプラスチックとは、石油を原料とせず、再生産可能なバイオマスを出発原料した「バイオマスプラスチック」と環境中で二酸化炭素と水にまで完全に分解される「生分解性プラスチック」の総称です。  本講では、バイオマスから生産され、環境中で分解する「生分解性バイオマスプラスチック」から当研究室で開発した高強度繊維・伸縮性繊維の物性、大型放射光を用いた構造解析、環境および酵素分解性について紹介します。また、生体吸収性の評価についても合わせて紹介します。

  1. 微生物産生ポリエステルの基礎物性
  2. 微生物産生ポリエステルからの高強度繊維および伸縮性繊維の開発
  3. 生分解性繊維の物性および大型放射光を用いた構造解析
  4. 生分解性繊維の環境及び酵素分解性
  5. 微生物産生ポリエステル繊維の生体吸収性評価
  6. ミドリムシが生合成するパラミロンからの高強度繊維の開発
  7. ラミロン高強度繊維の物性および構造解析

第2部 再生可能バイオマス原料からの生分解性プラスチックの生産開発:合成プロセスから多様な機能部材化まで

(2020年9月4日 13:00〜15:00)

  1. はじめに
    1. バイオプラスチックの定義
    2. バイオプラスチックの現状と動向
  2. 今話題の「微生物ポリエステルPHA」
    1. PHAの基礎知識
    2. PHAの生合成
    3. PHAの効率的生産法 (実験室レベル)
    4. PHAの効率的生産法 (産業レベル)
  3. PHAとポリ乳酸のハイブリッド「多元ポリ乳酸」
    1. 多元ポリ乳酸のチャームポイント
    2. 多元ポリ乳酸の実バイオマスからの一貫生産プロセス
    3. 多元ポリ乳酸の基礎物性
    4. 多元ポリ乳酸の機能部材化
    5. 多元ポリ乳酸の生分解性
    6. 多元ポリ乳酸生産開発の産学連携
  4. おわりに (将来展望)

第3部 生分解性プラスチックの最新技術・製品動向

(2020年9月4日 15:10〜16:40)

  1. 海洋プラスチック汚染問題の正しい理解と解決策
  2. 世界の法規制と業界動向石油系
  3. プラスチック廃棄物問題の原点と生分解性プラスチックの理想像
  4. ポリ乳酸の高性能・高機能化材料設計技術と製品・市場開発動向
    1. 高L組成ポリ乳酸 (High %L PLA) …%D < 0.5
    2. 改良添加剤
      • 耐熱性
      • 耐衝撃性
      • 成形加工性
      • 耐久性 (耐湿熱性)
    3. 成形加工
      • 押出成形
      • 射出成形
      • 真空・圧空成形
      • 発泡成形
      • ブロー成形
    4. 用途・製品開発動向
      • 使い捨て製品から長期使用製品まで

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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