樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、レオロジーの基本からレオロジー評価の考え方、測定のコツまで事例を交えて解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

講義の主題は樹脂の反応硬化過程におけるレオロジーです。反応硬化においては液体樹脂が固体へと変化しますが、この過程を単純化すると低分子量の独立したモノマーが分子量無限大の三次元網目構造へ変化することと捉えることができますので、これをゲル化過程として解析する基本的な手法について紹介します。続いて、ケーススタディとしてUVインクと熱硬化性塗料を例に挙げ、三次元網目構造の形成とレオロジーとの関係を分子論に基づいて説明します。さらに、レオロジーデータを反応硬化の評価と制御に応用する技術についても紹介します。

  1. ゲル化過程のレオロジー
    1. ひずみとひずみ速度
    2. 粘弾性の現象論
      • 応力緩和
      • 遅延弾性
    3. 動的粘弾性の基礎
    4. 粘性液体から弾性固体へのレオロジー的性質の変化
    5. 重合硬化に伴う動的粘弾性の変化とゲル化点 (ゲル化点をどのように決めるか)
    6. ゲル化点における分子構造の特徴 (パーコレーション理論とフラクタル構造)
    7. 三次元網目構造とゴム弾性
  2. 硬化反応と温度
    1. 高分子の分子運動とレオロジー
    2. ガラス転移温度
    3. 時間 – 温度換算則
    4. 硬化反応の速度論と温度の効果 (硬化はどこまで進むか)
  3. UVインキの硬化と粘度挙動 (UVの吸収散乱と硬化)
    1. 粘度測定による感度評価
    2. 吸光性の大きい顔料を分散したインキ
    3. 白色顔料を分散したインキ
    4. UV硬化によるパターン形成とパラメータ特許
    5. UV硬化と相分離
    6. 不均一構造の特徴
  4. 昇温過程における架橋硬化とレオロジー
    1. 熱硬化性塗料の昇温過程における粘弾性挙動
    2. 昇温硬化過程における粘度挙動と塗膜の平滑性 (レベリングとたれ)
    3. 昇温硬化過程における粘弾性挙動の解析 (スケーリング則の適用)

受講料

ライブ配信セミナーについて

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。