本セミナーでは、技術および搭載製品の多様化が進むディスプレイについて取り上げ、各方式のディスプレイの特徴、仕組み、課題、先端ディスプレイ開発の実際に触れながら今後の技術ニーズを探ります。
現在、様々な光源を用いたディスプレイが実用化または開発されている。LEDディスプレイは超大型映像装置で使用され、液晶ディスプレイ (LCD) は、家庭用テレビ用途で使用されており主に中国企業が製造している。OLEDディスプレイは、スマートフォン市場で優勢であり、韓国企業・サムスン社が活躍している。またLG社は家庭用テレビへの参入を図っている。そして、米国企業・アップル社は台湾企業と手を組み、中韓企業と競争している。残念ながら日本企業は「蚊帳の外」の状態である。このような状況の中、次世代ディスプレイとしてマイクロLEDやQLEDを光源とするディスプレイが発表・提案されている。 電子情報機器にディスプレイは必須であり、その市場が拡大することは確実であるが、「低価格化」・「多様化」および「スマホ中毒」・「テレビ離れ」等が懸念される状況でもある。これを打破するため、折畳み型スマートフォンやQLED-TVが宣伝されている。しかし、これらの真相・事実を見極める必要がある。我々は、企業PRに操られ振り回されているかも知れない。 今回、これら各種ディスプレイの開発経緯と開発動向、現状および今後の展開について技術的かつ客観的に解説いたします。
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