近年、医薬品PIC/S GMPでは無菌性の保証についてより厳格となってきており、改正日本薬局方も含め可能であれば最終滅菌、パラメトリックリリースを 推奨している。 さらに、PIC/S GMP関連では、無菌原薬の管理、包装容器の無菌保証についても今後注意が必要と考えられる。
さらに医療機器の滅菌バリデーション基準やISO13485等の関連で滅菌剤の環境への影響評価等リスクマネジメントも重要となった。
今後、再生医療関連器材等の無菌性保証、滅菌バリデーションも重要と考えられる。
以上のことから今回はコンプライアンス遵守、品質保証、リスク対策だけでなく、ビジネス戦略の視点としても無菌性保証、滅菌バリデーションの 最新規格の理解は差別化戦略として活用に発展できる点も紹介したい。
本講座では、各分野の各滅菌、無菌性規格基準の動向とその背景、無菌性保証、パラメトリックリリース等の基本的考え方、各種滅菌法の基礎、特徴、滅菌バリデーションでの留意点、 バイオバーデン管理等 薬事行政担当者教育内容を踏まえて解説する。
- 滅菌の基礎
- 滅菌関連の用語と定義
- 微生物試験の判別、測定
- 無菌性保証
- 各滅菌方法の特徴と留意点
- PIC/S GMPの滅菌、無菌性保証
- 無菌性保証の考え方
- 何故 ろ過滅菌のリスクが高いのか
- 何故 無菌試験では無菌性保証できないのか
- 無菌原薬の出発原料の無菌化
- EMA、WHO-GMP 滅菌トピックス
- 滅菌法選択の手順 (EMA)
- 乾燥薬剤の滅菌上の注意
- EOG滅菌のEO使用等リスク
- 第17改正 日本薬局方 参考情報等
- 最終滅菌医薬品とパラメトリックリリース
- 国内滅菌関連指針について
- 滅菌バリデーションの概要と各最終滅菌バリデーション上の留意点
- 日本薬局方、滅菌バリデーション基準 (行政通知) 等
- DQ,IQ,OQ.PQ
- 各滅菌法での滅菌バリデーション上の課題と留意点
- 湿熱滅菌 (高圧蒸気)
- EOG滅菌
- ガンマ線滅菌
- 電子線滅菌他
- バイオバーデン管理とISOバイオバーデン測定バリデーション
- 外部委託滅菌の場合の責任範囲
- 外部内部監査のポイントと留意点
- 滅菌バリデーション、パラメトリックリリース事例
- PIC/S GMP ANNEX12概要等
- 電子線滅菌事例
- 無菌医薬品容器
- 医療機器
- 再生医療器材
- 無塵衣 等
- 無菌製剤の電子線滅菌事例、ISO11137
- 電子線滅菌の具体的滅菌バリデーション、パラメトリックリリース事例
- 電子線滅菌設備の検証
- 最大許容線量決定、検証 (材質への影響確認)
- 滅菌線量決定、検証 (BIを使用しない滅菌条件設定)
- 線量分布測定、照射条件検証 (詳細な分布測定方法)
- 再、定期バリデーション (定期監査不合格の場合のリスクと対応、予防)
- 滅菌支援システムのバリデーション
- 改正 医療機器の放射線滅菌に関する承認申請通知の対策ガイドライン