ぬれ性 (はっ水/はつ油/親水性) 制御技術の基礎と応用

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本セミナーでは、固体表面のぬれ性の制御と評価について基礎から解説いたします。
また、動的ぬれ性制御技術を利用して作製した撥水性・撥油・親水性表面について分かりやすく詳細に解説いたします。

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プログラム

これまで、固体表面の撥水性/撥油性は、静的な接触角の大小で評価されることが一般的であった。しかし、静的な接触角の値が同じでも、表面状態によって液滴は異なった動的挙動を示す。本セミナーでは、固体表面のぬれ性をいかに制御し、どう評価するかについての基礎知識の修得を目指すとともに、演者らが取り組んでいる動的ぬれ性制御技術や、それを利用して作製した撥水性/撥油/親水性表面について、実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説する。

  1. はじめに
    1. Youngの式 (ぬれの基本式)
    2. CassieとWenzelの式 (凹凸表面、複合表面におけるぬれ)
    3. CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
    4. 既存理論を否定する研究事例
      1. 相接触線の重要性
    5. 静的接触角について
  2. 動的ぬれ性について
    1. 動的ぬれ性とは?
    2. 動的ぬれ性制御の重要性
    3. 動的接触角と測定方法
    4. 接触角ヒステリシスとは?
    5. 接触角ヒステリシス制御に関する過去の研究
    6. 接触角ヒステリシスを抑制するためのコンセプト
    7. 接触角ヒステリシスと滑落性の関係
  3. 最近の超撥水/超撥油処理の研究動向
    1. 超撥水処理の最近の研究動向
    2. 超撥油処理の最近の研究動向
  4. 有機フッ素化合物や微細構造を利用しない撥水/撥油処理
    1. 特殊構造有機シラン単分子を利用した表面処理
    2. PDMSポリマーブラシを利用した表面処理
    3. 有機 – 無機ハイブリッド皮膜を利用した表面処理
    4. 耐熱性に優れた撥油皮膜
    5. 自己修復機能を有する超撥水皮膜
    6. 親水性と滑水性を兼ね備えた透明皮膜
    7. 氷雪付着抑制材料
  5. 最近の親水/超親水処理の研究動向
    1. 親水/超親水処理の最近の研究動向
    2. 防曇処理
    3. 魚類体表を模倣した多機能防曇皮膜
      • 抗菌性・抗カビ性
      • 水中防汚性
  6. まとめ、質疑応答、名刺交換

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