インプランタブル電子デバイスの技術課題と研究開発動向・将来展望

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エレクトロニクスとバイオ・医療技術の関係は、近くて遠い関係が長らく続いています。歴史的には18世紀には生体機能において電気が重要な役割を示していることは知られており、電気を使って生体を測定し、また生体に働きかける様々な手法が確立されていきました。しかし一方で、硬くて水に濡れると故障するエレクトロニクス機器と、様々な電解質を含む液体を含み、柔らかく、変化する生体の間に安定したインターフェースを形成して維持するのは容易ではありません。心臓ペースメーカー、人工内耳といったすぐれた成功例がある一方で、エレクトロニクスデバイスを生体埋め込みで利用する技術体系は、いまだ発展途上です。  本講演では、実際の研究例を紹介しながらインプランタブル電子デバイス研究の歴史・課題と現在の研究開発動向を紹介し、将来を展望します。

  1. インプランタブル電子デバイスとは
    1. 生体電気の発見
    2. 電気による生体計測、刺激のモダリティ
    3. 医用生体エレクトロニクス技術
    4. 実用化されたインプランタブルデバイス
      • 心臓ペースメーカー
      • 人工内耳
      • 脳深部刺激
      • 連続血糖測定 (CGMS)
      • RFID (動物用)
  2. インプランタブル電子デバイスの技術課題
    1. 物理的・化学的性質のミスマッチ
    2. 電極
      • 材料
      • 形状・サイズ
    3. 電気的性質・インピーダンスのミスマッチと信号計測
    4. 電気による生体刺激の課題
    5. パッケージング技術
  3. インプランタブル電子デバイスの研究動向
    1. 人工視覚
    2. 脳計測
    3. コンタクトレンズ型デバイス
    4. RFID (人間用)
  4. インプランタブル電子デバイス技術の将来展望
    1. 解決された課題と再認識された課題
    2. 世界的な研究動向の流れ
    3. 将来的に実現が期待される技術
  5. まとめ

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