核酸を標的とした中低分子創薬

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、低分子化合物創薬理論と実際のステップを例にとって、新しいクラスの低分子創薬の実態と未来への展望を解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

RNAに対する中分子創薬 (核酸医薬) および低分子創薬の歴史は長い。近年のmRNA構造に対する急速な理解の高まりにつれて、mRNA上の標的構造に対し、スクリーニング法などを使って化合物を取得する方法論に到達しつつある。  ここで、VIS社が保有する中分子および低分子化合物創薬理論のステップを例にとり、古くて新しい核酸医薬および新しいクラスの低分子創薬の実態と未来への展望をご紹介する。

  1. RNAに対する低分子創薬の歴史
    1. rRNAを標的とする時代
    2. リボスイッチを標的とする時代
    3. miRNA等の構造をもつRNAを標的とする時代
    4. RNA上の未知構造を標的とする時代へ
    5. まとめ
      • RNAへの理解への進展と同期して核酸標的創薬は展開
  2. RNAの実態
    1. RNAは、4種のモノマーでできている
    2. 短鎖RNA/RNA部分構造の立体構造解析の実態
    3. 長鎖RNAは、1つのかたちにならない
    4. 長鎖RNAの構造を解析する方法論
    5. RNAを創薬標的とするために必要なその他技術
    6. まとめ
      • 長鎖RNAを創薬標的とするために
  3. RNAに対する低分子創薬の可能性 – VISを例にとって
    1. 標的となりうる「存在確率の高い安定構造」の探索 – 自社ソフトウェアMobyDickの使用
    2. 標的構造の妥当性の実験的検証 – 自社ソフトウェアplot2tmの使用
    3. スクリーニングとその実際 – 自社ソフトウェアViperの使用
    4. ヒットバリデーション
    5. POCの取得 – その後は通常の低分子創薬と同様に – 自社ソフトウェアGuppyの使用
    6. まとめ
      • RNAに対する低分子創薬は今こそ可能に
  4. RNAに対する中分子 (核酸医薬) 創薬の可能性 – VISを例にとって
    1. 中分子創薬も標的構造を定めた分子標的創薬となりうる
    2. 背景となる熱力学的手法
    3. 標的となりうる「存在確率の高い不安定構造」の探索 – 自社ソフトウェアMobyDickの使用
    4. 標的構造の妥当性の実験的検証
    5. Walk-through実験および配列最適化
    6. まとめ
      • 枯れた技術を最大限使い、最高性能の医薬品候補を作る
  5. RNA標的低分子創薬将来展望
    1. RNAに対する創薬の海外動向
      1. 分類 部分構造標的スクリーニング vs 表現型スクリーニング
      2. 国外の主要なプレーヤー
    2. RNA標的低分子創薬の本命は、mRNAを標的とした創薬
    3. mRNA標的低分子創薬の将来性はまさに無限大
    4. mRNA標的低分子創薬に必須となるアイテムは何か?
    5. mRNA標的低分子創薬に適用可能な既存技術
    6. まとめ
      • mRNA標的分子創薬は、一連の流れとして実行可能である必要がある
  6. RNA標的低分子創薬は、最後にして最大のパラダイムシフト

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。