発泡樹脂の材料配合と成形・気泡コントロール、その応用

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プログラム

第1部 発泡体の強度に及ぼす因子と強度向上法の事例

(2020年7月17日 10:00〜12:00)

 発泡体は材料低減、軽量化、断熱性向上等といった多くのポジティブな特性を有していが、気泡の含有による応力集中現象で強度が低下することが大きなデメリットとなっている。ここでは、発泡の原理と制御因子の関係、並びに発泡体の強度に寄与する因子とこの因子に基づいた具体的な強度向上法の事例について説明する。

  1. 発泡原理と制御因子
    1. 発泡原理の定性的説明及び発泡成形法
    2. 気泡径と圧力・温度の関係式
      1. 気泡径、気泡数に及ぼす飽和圧力・発泡温度の関係式
  2. 発泡体の強度に及ぼす因子及び強度向上法
    1. 微小気泡による強度向上
    2. 分子配向による強度向上
    3. スキン層による強度向上
    4. GCP (ガスカウンタープレッシャー) を用いたスキン層形成方法
    5. 微小繊維による強度向上
    6. 圧延加工による強度向上

第2部 化学発泡剤の特性とその使用方法について

(2020年7月17日 12:40〜14:00)

 化学発泡剤を用いた発泡成形は、既存の設備のまま、発泡剤の添加だけでも行うことができる。比較的簡単に計量化を実現できる方法として、化学発泡剤の添加を提案する。また、専用設備による高レベルな発泡成形についても説明する。

  1. 熱分解型化学発泡剤の概要
  2. 主要な熱分解型化学発泡剤について
    • ADCAの特性
    • DPTの特性
    • OBSHの特性
    • 重曹系発泡剤の特性
    • 各発泡剤の比較
  3. 化学発泡剤をどのように使うか
    • 化学発泡剤の選定
    • 化学発泡剤の調整
  4. 化学発泡剤を使用した発泡成形について
    • 化学発泡剤で作ることができる発泡体
    • 低発泡での連続成形
    • 架橋・加硫を用いた高発泡
    • 特殊な成形方法
    • 発泡成形例
  5. 高性能な化学発泡剤
    • 化学発泡剤における問題と、その克服
    • 特殊発泡剤の紹介
  6. 取扱いにおける注意点

第3部 高圧ガス発生装置が不要な物理発泡成形技術「SOFIT」の紹介と最新技術トピックス

(2020年7月17日 14:10〜15:30)

 高圧ガスを発泡剤として用いる物理発泡成形法のについて解説するとともに、高圧ガス発生装置が不要で低コストの物理発泡成形技術「SOFIT」の装置構成、成形性能などを紹介する。

  1. 物理発泡射出性の概要
    1. 発泡射出成形とは
    2. 化学発泡成形と物理発泡成形
  2. 物理発泡成形の特長と課題
    1. 物理発泡成形の特長
    2. 物理発泡成形の課題
  3. 新しい物理発泡成形法“SOFIT”の開発
    1. 既存の物理発泡成形法とその課題
    2. SOFITの装置構成とガス溶解機構
    3. 高圧ガス保安法の対応
    4. SOFITの成形性能の評価
    5. 発泡成形の適用事例と今後の期待
  4. 物理発泡成形の更なる発展に向けて
    1. エンプラ・超エンプラの適用に向けた取り組み
    2. 多色・多材質成形への応用

第4部 硬質プラスチック独立気泡発泡体を使用したCFRPサンドイッチ構造と応用事例

(2020年7月17日 15:40〜17:00)

鉄の10倍の強度と4分1の重さであるCFRP (炭素繊維強化プラスチック) は、あらゆる産業で注目されている。さらなる軽量化をするには、CFRPのサンドイッチ構造が有効である。一般的にはCFRPサンドイッチ構造には、ハニカムや硬質プラスチック独立気泡発泡体が使用されている。その違いと成形法そして応用事例を紹介する。
  1. なぜサンドイッチ構造
  2. 硬質プラスチック独立気泡発泡体とハニカムの違い
  3. 各種CFRP用コア材料
    1. PMI発泡体
    2. PEI発泡体
    3. PVC発泡体
    4. PET発泡体
    5. カーボン発泡体
    6. バルサ
  4. 成形
  5. 応用事例
    1. 航空・宇宙
    2. 鉄道
    3. 自動車
    4. メディカル
    5. スポーツ

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