現在、においの定量化に大きな問題になっているのが、複合臭の取り扱い。複合臭に対して、どのような現象が起こるのかを説明後、その現象が起こる理由について考察し、それをもとに、定量化方法を説明する。
- においでまず抑えておきたい事項
- ガスとにおいの違いはどこにあるのか?
- においのいくつかの側面
- 五感の一つとしてのにおいの本質
- においに原臭は存在するのか?
- 嗅覚の検知メカニズム
- 鼻の構造と嗅覚レセプター
- 嗅覚レセプターの応答機構
- 複数の嗅覚レセプターとにおいの応答の関係
- 複合臭が引き起こす不思議な現象
- 飲料の場合
- お菓子の場合
- ワインの香りの場合
- お香の場合
- 白い香りとは?
- 官能評価でのオミッション法とは
- 複合臭の特長とその起源の推定
- 複合臭の特長としてのマスキング
- においの一つの分類方法
- においの単位は?
- におい物質濃度とにおいの強さの関係
- においの強さの単位は?
- 臭気強度
- 臭気濃度
- 臭気指数
- 検知閾値、認知閾値、弁別閾値とは?
- 決めにくいにおい質の単位
- におい物質とにおいの種類の推定
- フレーバーホイール
- 官能によるにおい質の表現とQDA法
- 自動車ISOのにおい質
- SD法
- オルソゴナルなにおいとレトロネーザルアロマとは
- においの見える化方法
- 官能評価と機器分析の使い分け
- 日本の悪臭防止法の測定方法の変遷
- 海外のにおい強度の測定方法
- 臭気指数表現の場合に注意したいこと
- 官能評価法
- 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い
- 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫
- 2点比較法 2) 3点比較法
- SD法 4) QDA法
- 順位法
- 自動車車室内のにおいの強さの測定法
- パネルの選定方法
- 装置を利用した官能評価
- 検知閾値の測定方法
- 弁別閾値の測定方法
- マスキングの定量化方法
- 官能評価で注意すべき点
- 機器分析の種類と特徴
- 成分に分離する方法と成分に分離しない方法
- 成分に分離する分析 (GC,GCMS) 装置
- その原理
- におい嗅ぎGCが必要な理由
- 解析例
- 複合臭に対する成分分析のの注意点
- におい嗅ぎGC,GCMSシステム
- どのような装置か?
- GCMSの出力からアロマクロマトグラムへの変換
- アプリケーションとしての、癌臭分析
- 複合臭を成分分析できっちり分析する
- ビールを香気が再現するまで分析できるか
- 2次元GCMSを利用してみたら。
- 成分分析用のサンプル濃縮技術
- HS法とTD法
- 直接加熱 固相抽出
- SPME法
- においの単離方法
- 蒸留法
- 抽出法
- 吸着法
- センサ方式
- 複合臭分析に期待されるセンサ方式
- 単素子のセンサ方式
- におい識別装置
- 快・不快度測定
- 官能評価による方法
- におい識別装置による測定
- 成分分析による異臭分析
- 複合臭に対する最近のアプローチ
- オミッション法の難しさと自動オミッション法
- 自動オミッション法のメリット
- 自動オミッション法の実例