海洋温度差発電・海洋深層水複合利用システムの現状と日本企業の参入余地

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プログラム

第1部 海洋温度差発電の開発動向と世界市場の展望

(2011年11月30日 11:00~12:30)

講師 :
(株)ゼネシス 代表取締役 實原 定幸 氏

 海洋温度差発電は、その歴史は100年を越え、多くの人々が研究に携わってきた。しかし、1980年代後半からは、安い石油価格のなか、経済性がないとして研究開発が低迷していた。しかし近年の地球環境問題や石油価格の上昇、さらには東日本大震災により再生可能エネルギー利用の促進が求められるなか、再び海洋温度差発電が注目され、その実用化が期待される。  本セミナーでは、海洋温度差発電の原理と特長、また開発の歴史を解説するとともに、国内外の現状とこれからの普及に向けた取り組みについて述べる。

  1. 海洋温度差発電のしくみと特長
    1. 海洋温度差発電の原理
    2. 海洋温度差発電の特長
  2. 海洋温度差発電の歴史
  3. 海洋温度差発電の開発動向
    1. 要素技術開発の進展
    2. 海洋深層水の多目的利用への注目
    3. 関連技術の実績の積重ね
  4. 海洋温度差発電市場への展望
    1. 日本の動向
    2. 海外の動向
  5. まとめ

第2部 海洋深層水利用の現状と展望

(2011年11月30日 13:30~15:00)

講師 :
大阪府立大学 大学院 工学研究科 教授 大塚 耕司 氏

 海洋深層水は、海洋の大規模な熱塩循環によって作り出される再生可能資源であり、安定性、富栄養性、清浄性という特長を持つ。  これらの特長を生かすことにより、海洋温度差発電をはじめとする冷熱エネルギー利用、水産分野、農業・畜産分野、飲料水・食品分野、医療・美容・健康増進分野など、様々な分野において多岐に亘る利用方法が考え出されている。  これらは、単にビジネスとしての可能性を広げるだけではなく、地球規模での資源枯渇に対する切り札としての役割も果たすことができる。  本セミナーでは、そのような地球規模での海洋深層水利用の必要性について触れた後、様々な利用法について解説するとともに、国内外での動向と中長期的な展望について述べる。

  1. 海洋深層水利用の必要性
    1. 水・食糧・エネルギー資源の現状と将来
    2. 再生可能資源としての海洋深層水
  2. 海洋深層水の様々な利用法
    1. 海洋温度差発電
    2. その他の冷熱エネルギー利用法
    3. 水産分野での利用法
    4. 農業・畜産分野での利用法
    5. 飲料水・食品分野での利用法
    6. 医療・美容・健康増進分野での利用法
  3. 海洋深層水利用の展望
    1. 国内の海洋深層水利用の動向
    2. 海外の海洋深層水利用の動向
    3. 海洋深層水利用の中長期の展望

第3部 海洋深層水多段利用システムの現状とその可能性

(2011年11月30日 15:10~16:40)

講師 :
清水建設(株) 技術研究所 地球環境技術センター 主任研究員 森野 仁夫 氏

 海洋深層水複合利用システムは、海洋深層水が持つ低水温、清浄、富栄養の3大特性を複合的に利用して、システムの経済性を高める目的で設計される。海洋深層水を利用する用途としては、海洋温度差発電、海水淡水化、冷房、冷却、飲料・商品生産、水産養殖、農業、健康・医療、観光などがあり、海洋深層水複合利用システムは、これらの用途を実現する要素技術を合理的に組み合わせて構成される。  本セミナーでは、海洋深層水の特性とその利用技術について実施事例を含めて解説し、これらを基に構成される海洋深層水複合利用システム設計例を紹介し、海洋深層水複合利用システムの現状と課題、その可能性について述べる。

  1. 海洋深層水の特性と利用方法
    1. 海洋深層水とは?
    2. 海洋深層水の3大特性
    3. 海洋深層水の利用方法
  2. 海洋深層水利用の現状
    1. 海洋深層水取水施設と適用技術
    2. 要素技術の適用事例
  3. 海洋深層水複合利用システムの設計
    1. 海洋深層水研究所の設計例
    2. エネルギー使用合理化海洋資源活用システムの設計例
    3. 熱帯地域での設計例
  4. まとめ
    1. 技術課題
    2. 今後の可能性

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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