本セミナーでは、「濃厚系」「非水系」「多成分系」の分散の諸問題の解決のために表面自由エネルギー、SP値・HSP値に基づくぬれ・分散化の考え方、静電反発力および立体反発力による安定化理論をどのように適用すれば問題を解決できるか、基礎から分かりやすく説明いたします。
微粒子/ナノ粒子分散系は、もともと取り扱いの厄介な分散系ですが、中でも濃厚/非水/多成分系は、それぞれ特有の諸問題を抱えていますから、分散 (ぬれ) ・安定化だけをとっても一筋縄ではいきません。たとえば濃厚系では、隣接粒子群の多体効果のため静電安定化は難しく、その傾向は非水系でより著しくなります。また非水系におけるぬれ性や分散剤の溶解性・吸着性、および多成分系における粒子のヘテロ凝集性・充填特性や樹脂の相分離性・フィラー局在性も課題として挙げられます。 このような多くの課題に対処するためには、溶媒、粒子表面および分散剤/樹脂の諸特性の中でも、溶解度パラメータ (SP値・HSP値) を中心に、その兄弟分に当たる表面エネルギーや酸塩基度などの活用が欠かせません。そのうえで、最近のポリマーブラシによる分散 (ぬれ) 安定化理論を踏まえて、溶媒/分散剤/チキソ剤の最適選択および粒子の表面修飾とその評価を行う必要があります。
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