紙製素材の開発動向と包装材料への応用

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会場 開催

本セミナーでは、海洋プラスチックごみ問題を背景に代替材料としての研究が進む紙製素材について、その特徴から包装材への適用まで事例を交えて詳説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 植物由来の透明な紙「セルロースフィルム」の環境適性と包装材料への応用

(2020年7月10日 12:30〜14:15)

 セルロースフィルムは木材パルプから作られた、生分解性を有するバイオマス素材である。歴史は意外と古く、プラスチックが開発される前から存在していた。我々はこのフィルムをコンポスト適性や海洋分解性などの環境ニーズに合わせながら着々と進歩させ、新しい次世代フィルムとして世界に展開することとなった。今回はこのフィルムの特性だけでなくブランド戦略や昨今の環境問題の原因とも絡めながら、この古くて新しい技術を解説する。

  1. フィルムのメーカーシェア
  2. ベースフィルムの製造方法
  3. フィルムのライフサイクル
  4. 廃プラの処分の現状
  5. セルロースの構造
  6. セルロースの生分解性
  7. フィルムの構造
  8. フィルムのバリア性
  9. 使用事例
  10. 世界同時「脱プラ」現象はなぜ起こったのか?
  11. 世界的な環境政策の動き
  12. 国内での環境政策の動き
  13. メディアによる世界への影響
  14. 包装材料はどう対応していけばいいのか?

第2部 包装における紙製素材の技術動向とその課題

~動き出した紙化ソリューション~

(2020年7月10日 14:30〜16:15)

 地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題などが深刻化する中、私達の生活を豊かにしてきたパッケージを取り巻く状況はひとつの大きな転換期を迎えている。そのような状況下、各種課題解決の手段として循環型素材である「紙」とその新しい機能に対して多くの期待が寄せられている。  本講座では、昨今の環境問題に対するパッケージ業界の最新動向に加え、プラスチック代替素材として注目されている「紙」の環境特性や、『紙でできることは紙で』という理念に基づく当社のパッケージ開発について、紙製バリア素材「シールドプラス」を中心にご紹介する。

  1. 日本製紙グループについて
  2. パッケージを取り巻く動向
  3. “紙”の可能性と日本製紙のパッケージ戦略
    1. 再生可能資源
    2. カーボン・ニュートラル
    3. 生分解性
    4. 日本製紙のパッケージ戦略
  4. 弊社開発素材・製品のご紹介 (技術、採用事例、課題他)
    1. 紙製バリア素材「シールドプラス」
    2. ヒートシール紙「ラミナ」
    3. その他
  5. 紙製パッケージが選択されるために必要なこと
    1. “紙化”拡大における課題
    2. これからすべきこと (製紙会社の役割と協業の推進)
    3. 環境対応製品利用の“インセンティブ”創出
    4. 「エシカル消費」の啓蒙
    5. 「紙」を活用したリサイクルインフラの構築
  6. おわりに

会場

江東区文化センター
135-0016 東京都 江東区 東陽四丁目11-3
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