「プラスチック」はあらゆる生活場面に浸透して使われており、現代の我々にとって切っても切り離せません。プラスチック製品には「小型」・「薄型」・「軽量」・「省電力」・「低コスト」・「高度な機能・性能」「地球環境」などが求められています。これらのキーワードを実現するように製品および技術開発が必要となるわけです。 製品開発においては、企画の段階から製品設計を通して、最終的に製品を製造することによりお客様に満足いただける製品が完成します。ところが、製品製造の場面において、プラスチックでつくる部品 (成形品) の成形不良が発生して、その原因追跡と対策に追われる場面も少なくありません。成形不良が発生すると、部品の廃棄コストが増え、製造ラインが乱れたり停止したりして、最悪の事態ではお客様に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。 成形不良という言葉から、成形品を製造する現場にだけ原因があるように思われますが、成形不良の発生メカニズムによっては成形品設計が原因となる場合もあります。発生メカニズムを知らなかったために、設計段階で必要な品質を作り込めなかったことが原因と言えます。 そこで、本セミナーでは成形不良の発生メカニズムを知り、それを成形品設計に活かすことを目的とします。発生メカニズムの理解には「樹脂」「金型」「成形加工」の3本柱の理解が欠かせません。3本柱を良く理解して成形品設計へ反映させなくては、本当の意味での良い設計とはなりません。 入社して間もない方、近く設計を予定されている方におきましては、これから設計する製品で成形不良を出さない設計を望まれることと思います。また、設計経験がおありの方におきましても、改めて知識の整理をしたいとのお考えもあるかと思います。異なる部署から異動となられた方におきましては、プラスチック成形のポイントを短期間に修得する必要があるかも知れません。そのような方のご要望にお応えできるセミナーになると思います。 当日は成形不良品サンプル、および国際博覧会で入手の成形品サンプルも多く展示いたします。関連する動画もご覧いただきます。サンプルを実際に手に取り、見て、触れていただくことで、理解がさらに深まることと思います。
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。