CCS (CO2の回収・貯蔵) 技術と政策・事業の動向、展望

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会場 開催

本セミナーでは、CO2の回収・貯蔵など、CCS技術の基礎から解説し、事業性と必要技術、コストの実際について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 国内外のCCS開発動向と政策の状況 (12:30~13:50)

 二酸化炭素の回収貯留 (隔離) 技術 (CCS) は、火力発電所などの人為的排出源から排出されるCO2を分離回収、輸送し、地中や海洋等に長期的に貯蔵し大気から隔離することでCO2排出を抑制しつつ、化石燃料の利用を可能とする技術的オプションであり、2005年にIPCC (気候変動に関する政府間パネル) により発行された「二酸化炭素の回収貯留に関する特別報告書」によって、その科学的・技術的評価が確立したこともあって、ここ数年の間に国内外において政策課題としての位置づけに対する認識も高まり、一層の注目が集められるようになっている。  本セミナーでは、CCSの最新動向や今後の課題等について解説する。

  1. CCSとは
  2. 国内外における技術開発動向
    1. 国内
    2. 海外
  3. IPCCにおける評価
    1. 特別報告書
    2. インベントリガイドライン-CCSのアカウンティング
  4. 国内外における政策動向
    1. G8
    2. 国際エネルギー機関 (IEA)
    3. Global CCS Institute
    4. 法規制枠組みの整備
      1. ロンドン条約および96年議定書
      2. 国内法 (海洋汚染防止法)
    5. Capture Ready施策
  5. おわりに-今後のエネルギー政策とCCSの位置づけ

第2部 CO2膜分離技術のCCSへの利用 (13:50~15:10)

 気候変動への対応と低炭素社会の実現は、我が国が取り組むべき喫緊の重要課題である。  本講座では、CO2分離回収・貯蔵システムにおける膜分離システムの開発の現状について解説する。  現在、CCSに適用可能なCO2膜および膜分離システムの研究開発が世界中で精力的におこなわれている。  高性能なCO2分離膜の開発は温室効果ガスの削減に寄与するのみならず、世界規模の新市場の出現につながり、我が国の資源・エネルギー制約の克服と、新たな産業の創成、雇用の創出を可能にする「グリーンイノベーション」の先導として期待されている。

第3部 CCSプロジェクトの実際と普及に向けての技術・コスト課題 (15:20~16:45)

 陸上で世界発の商業規模CCSがアルジェリアのサハラ砂漠で実現し、2004年から継続的に年間約100万トンの炭酸ガスが地下2000メートルの砂岩層に貯留されている。  このプロジェクトに計画段階から設計・調達・建設・試運転に関わった経験を踏まえ、CCS実際を紹介する。  2000年以前から温暖化防止に欠かせない技術として重要性が提唱され、政府、民間、大学などから多数の関連団体が組成されて活動を続けているにもかかわらず、商業規模のプロジェクト普及が進まないのは何故か。  CCS普及のための課題が多々あるが、技術及びコスト課題に焦点を当てて、ブレークスルーの可能性を解説する。

会場

大田区産業プラザ PiO
144-0035 東京都 大田区 南蒲田1-20-20
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