包装材料は内容物を保護し、安全に使用者 (消費者) の手に届けるという使命がある。しかし、一旦内容物が使用されると、包装材料はゴミとなってしまう宿命にある。そのため、特にプラスチック包装材料は、海洋汚染、ゴミ輸出等の問題提起を踏まえて、リサイクル、リデュースという観点から欧州を中心に新たな動きがある。また、日本における食品向け包装材料用原材料のポジティブリスト化、インキ用材料に関するスイス条例適用化等、衛生規制が厳格化される方向にある。このような環境及び衛生に関する規制と派生する課題を概観し、軟包装材料の開発課題の現状と今後の方向性を探る。
環境問題では、軟包装材料のモノマテリアル化、バイオマス化、印刷の無溶剤化を中心に述べる。衛生問題の詳細は他ののセミナーに譲るが、衛生性を含めた日本におけるグラビア印刷のデジタル化、水性フレキソ化の動きについて述べる。さらに、軟包装材料における透明蒸着フィルムの汎用化、電子レンジ自動開封包材の浸透、易開封化や詰め替えパウチ等に見られる最近の開発話題についても触れる。コロナウィルスの包装業界に与える影響についても考察したい。
- 軟包装材料について
- 軟包装材料とは
- 軟包装材料のボリューム
- 軟包装材料のリサイクル
- 欧州のプラスチック戦略
- EU委員会決議
- EUにおけるリサイクル
- 欧州における包材利用企業の動向
- 軟包装材料のモノマテリアル化
- 欧州コンバーターの動向
- 欧州材料メーカーの動向
- 日本のコンバータの動向
- 日本の材料メーカーの動向
- バイオマス化
- バイオマス化の意義
- バイオマス材料
- バイオマス材料の軟包装材料への利用
- バイオマス関連特許
- 軟包材の紙化
- 印刷の動向
- 印刷インキに関するスイス条例
- デジタル印刷機の導入
- フレキソ印刷による水性化
- EB硬化印刷機
- 透明蒸着フィルムの汎用化
- モノマテリアル化と透明蒸着フィルム
- 透明蒸着フィルムとは
- 内外の透明蒸着フィルム製造メーカー
- 機能性軟包材開発の動向
- 電子レンジ自動開封
- 易開封
- 詰め替えパウチ
複数名同時受講の割引特典について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
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アカデミー割引
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